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綿羊
「綿羊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綿羊の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
鰤《ぶり》を「つはだ、いなだ、はまち、めじろ、ぶり」と即座に言い別くる。しかるに
綿羊と山羊の見分けが出来ぬ。開明を以て誇る英米人が兄弟をブラザー姉妹をシスターと....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
諸の聖使を率い来る時、彼れ其栄光の位に坐し、万国の民をその前に集め、羊を牧う者の
綿羊と山羊とを別つが如く彼等を別ち云々、 と馬太伝二十五章にあることが路加伝の此....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
領は半蔵の前に立って言った。 「旦那、これは今度、公儀から越前様へ御拝領になった
綿羊というものです。めずらしい獣です。わたしたちはこれを送り届けにまいる途中です....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
ように、徐々に、しかし確実に延びて行くのである。 この映画の中に、おびただしい
綿羊の群れを見せたシーンがある。 あんな広い野を歩くのにも、羊はほとんど身動き....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
ころもある。たとえば紡績機械の流動のリズムと、雪解けの渓流のそれと、またもう一つ
綿羊の大群の同じ流れとの交互映出のごときも、いくらかそうである。しかしこういう流....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
め三日はほとんど毎年必ず寒気が復《かえ》って烈《はげ》しい。その訳は昔老婆あって
綿羊を飼う。二月の末|殊《こと》に温かなるに遇《あ》い「二月よさようなら、汝は霜....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ドンで出し大いに注意を惹《ひ》いたが、その後|彼方《かなた》よりの来信を見るに、
綿羊は常に鹿の蕃殖を妨げ、山羊を牛舎に飼えば、牛、常に息災で肥え太る由一汎に信ぜ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が野猪イノシシの略語でシシと呼び、山羊をヤギと呼んだのだ。古くは野牛と書き居る。
綿羊のみをヒツジと心得て、山羊を牛の類と心得たものか。『大和本草《やまとほんぞう....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
って失業保護を拒絶する権利をもっている。同じ労働組合の協定によって鉄道従業員、木
綿羊毛織工及炭坑夫は国家の工業をたすけるべく数パーセントの賃金切下げを決定された....