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綿雪
「綿雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
綿雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「復讐」より 著者:夢野久作
もなくこう云って笑うと、思い切って大きな欠伸を一つした。硝子窓越しにチラチラ光る
綿雪を見遣りながら……。 「……成る程……それでは……私の意見を……申してみます....
「斜坑」より 著者:夢野久作
失せてしまったかと思われた。それはこの時福太郎の頭の上から、夥しい石の粉が、黒い
綿雪のようにダンダラ模様に重なり合って、フワリフワリと降り始めたからであった。そ....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
ましたっけ。町へ入るまでに日もとっぷりと暮果てますと、 「爺さイのウ婆さイのウ、
綿雪小雪が降るわいのウ、 雨炉も小窓もしめさっし。」 と寂しい侘しい唄の声―....
「カシタンカ」より 著者:神西清
ってきた。通りの両がわには街燈がともり、家々の窓にも、明かりがさし始めた。大きな
綿雪がふってきて、石をしきつめた道路や、馬の背や、辻馬車の馭者の帽子を白くそめた....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
雪片になって来るのである。これが即ちわれわれによって牡丹雪《ぼたんゆき》あるいは
綿雪と呼ばれているものである。 牡丹雪あるいは
綿雪と呼ばれているものは、割合に....