緋目高[語句情報] » 緋目高

「緋目高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

緋目高の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
、苧殻でこしらえた橋、案山子人形、魚釣りなんどを按排し、橋の下なる流れには金魚、緋目高、子鯉といったような類を放ちて、初夏の午前を担いにのせて売り歩く、なかなか....
反抗」より 著者:豊島与志雄
木の葉が重々しく揺れて、それがぎらぎら輝くように見えた。庭の隅にある睡蓮の鉢に、緋目高《ひめだか》が二匹静かに浮いていた。鰭だけを気忙しなく動かしながら、いつま....
」より 著者:豊島与志雄
つ開いていた。鉢の中の藻の間に、糸蚯蚓が沢山いたので、それを食い尽させるために、緋目高を四五匹放ったりした。 そのうちに、淡紅色の花弁が散ってゆき、葉も一二枚....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
兄さんが大好きで、そっちの物置の窓から、よく足をぶら下げて屋根を覗いた、石菖鉢の緋目高ね……」 と、唇か、瞼か。――手絡にも襟にも微塵もその色のない、ちらりと....