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総出
「総出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
うじ》を見つめている。顔には、何の感情も浮んでいない。
所が、ある夜、十五日の
総出仕が二三日の中に迫った時の事である。修理は突然宇左衛門をよびよせて、人払いの....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
たいへん行届いている模範的の区域だった。たびたびの防空演習に、町の人々は、いつも
総出で参加した。すこし芝居好きのところは、あったにしても、あれほど熱心に、灯火管....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
はどっかそこら辺の廊下にでも落ちていまいかというので、用務員は勿論、看護婦までが
総出で探しまわった。 「無い……」 「どうも見つからん」 「困ったわねエ。でも探....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ち役である南海の女神はその途中で演技が済み、あとは終幕が開くので彼女を除く一座は
総出の形となって、ひとりジュリアは楽屋に帰ることができるのであった。彼女は自室に....
「海底大陸」より 著者:海野十三
です」 「それはですね」 とスミス警部はちょっと笑って、 「きょう一日、乗組員
総出で、このへんで魚とり大会をしたいのです。わたしが懸賞金を出しますよ」 「懸賞....
「火星探険」より 著者:海野十三
、エンジンをかけたり、喞筒《ポンプ》を動かしたりの重要な仕事を持っていて、今日は
総出でやることになっている。 「もうすぐ瓦斯を放出するが、街道の方をよく気をつけ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
な花籠が贈られた。 社長の彦田博士は現れなかったが、副社長以下の幹部が、門前に
総出となって、花の慰問隊を出迎えた。 房枝たちが、その花籠を贈呈している途中で....
「獏鸚」より 著者:海野十三
映画の終りの方に、変なところがありましたね。カフェの場、三原玲子さんなどの女給連
総出で花見がえりらしい酔っぱらいをがやがや送って出るところで、画面がいきなり飛ん....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
しか考えられなかったろう。君は行き倒れ人として一旦アパートへ引取られそれから親類
総出でお葬式を営まれたのだ。君の両親も友人もその葬式に参列し、あの花山火葬場で焼....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
、人相は判りっこなしでさあ」 「じゃ直ぐに行ってみよう。さあ急げッ」 捜査課は
総出で、現場へ急行した。なるほど橋の下に、惨虐の限りをつくして、バラバラの屍体が....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
越えて続々と到着し、飛行甲板にまい下りた。中には飛行池に着水する水上機もあった。
総出の整備員は、汗だくだくの大童となって、新着の飛行機をエレベーターにのせ、それ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
うしごとは、ちょっくりはこぶものではありません。すぐまえの青建物の貧民学校から、
総出でくる、すぐそばの海員地区からも、つながってくる、このお仕置台に首をはさまれ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
糖菓子やら、ショートケーキ、生姜菓子に、蜂蜜菓子、そのほか、ありとあらゆる菓子が
総出だ。それから、林檎のパイがある。桃のパイがある。南瓜のパイがある。さらに、ハ....
「一老人」より 著者:犬田卯
笑いして、一座は、それから他の話題に移ってしまった。 三 村人殆んど
総出で出征兵を送ったあと、また、親戚や近所の人達が集まって、「一杯」やっていた。....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
一切の装置を、お葬式に使う花筒のなかに仕掛けるのだ。どうせ、明日は、叔父の一家は
総出でお葬式の手伝いに出かけてゆくだろうから、自分ひとりが留守番にのこることにな....