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総動員
「総動員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総動員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
れぐらいの破壊力のものであろうと思います。そうなると戦争は短期間に終る。それ精神
総動員だ、総力戦だなどと騒いでいる間は最終戦争は来ない。そんななまぬるいのは持久....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
かけては、時代逆行の珍現象を呈した。それを鎮撫するのに、陸軍大臣に麻布第三連隊に
総動員を命ずるという前代未聞の大騒ぎが起ったのであった。 しかし、新聞紙面には....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
な天文台へ、こっそり忍びいることが出来た。同時に事務所の矢口を呼びだして、部下の
総動員を命じた。もう十五分もすれば、この天文台は私の部下によって完全に占領される....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
いたお弁当もそっくり其儘です。黙って帰るわけにも行きませんので、畜養員と園丁とを
総動員して園内の隅から隅まで探させました。私は園丁の比留間というのを連て、猛獣の....
「地中魔」より 著者:海野十三
と刑事とは、直ちに非常招集されて港湾の警戒にあたった。陸上は陸上で、これ又、各署
総動員の警戒だった。空には警備飛行機が飛び交い、水中には水上署が秘蔵している潜航....
「火星兵団」より 著者:海野十三
とかたもなくなり残りの六十台のロケットは基地へ引きかえした。科学国ドイツの技術を
総動員しても、火星人のつくった宇宙艇には、かなわなかった。
モロー彗星は、いよ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
入りにしらべてくれたまえ」 「はい、承知しました」 一大事である。飛行隊員は、
総動員で、附近をさがすこととなった。――そしてピート一等兵は、味方をうったことが....
「獏鸚」より 著者:海野十三
宝だろう」 「目も眩むような財宝? そんなものはもう入ってないさ。江戸昌が暁団を
総動員して、すっかり持っていったよ」 「じゃ、何が入っているんだろう?……金兵衛....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
まわねばなりません。それを間違いなくやるためには、賞金をうんと奮発して労働者達を
総動員することが大切です。あの大豪川上に向かう者は、一つしかない自分の命を捨てて....
「光は影を」より 著者:岸田国士
せるつもりはなかつたんですが、戦争で人手は減りましよう。そこへ増産々々で、女子供
総動員ですからな。手もこんなに荒れちまつて……」 と、妻の膝に眼をやりながら、....
「米」より 著者:犬田卯
今年入学したばかりのおちえまで学校を休ませ、そして留守居させての、文字どおり一家
総動員の田植作業であった。旱魃を懸念された梅雨期の終りの、二日間打つづけの豪雨の....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
れは日本的なるものの強調から日本主義にすすみ、林内閣の祭政一致の宣言から国民精神
総動員へと急激に傾きつつあった一時期である。その線に沿って思想や研究やの統制は、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
強烈無比、高潔至極の大生命の光照を享け、その自由暢達な働きによって自己の全能率を
総動員して行くのでありますが、この妙用はまた自己一心の性能にも備わっているのであ....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
ると彼は云った。 一日に二つの殺人事件が続発したのに捜査課では狼狽し、全機関を
総動員して犯人逮捕に努力したが、初子以外には一人の容疑者も挙らなかった。 杉村....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
それとは根本を異にし、むしろナポレオンの対英戦争と相似たるものあり。いわゆる国家
総動員には重大なる誤断あり。もし百万の軍を動かさざるべからずとせば日本は破産の外....