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「総本家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

総本家の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、御筆問下サレ度、陰陽四十八|占《ウラナイ》、何ナリト筆答致ベク候。 阿部流易断総本家。――一|珍斎《チンサイ》」 「わはははは。左様か左様か。唖じゃと申すか....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
突き破かれし者と思《おぼ》しく、噴火の如く声を発して「左すれば其の婦人が丸部家の総本家の血筋を引ける者であったか」秀子「ハイ左様です」叔父「シテ其の婦人は」秀子....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》を以て兵馬の眼の前に展開される。 七 島原の誇りは「日本|色里《いろざと》の総本家」というところにある、昔は実質において、今は名残《なご》りにおいて。 今....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
大きく丸の中へ入れて刷り出し、その下には太く、 「当地初お目見得 日本武芸総本家 安直先生 金茶金十郎」 その翌日もまた、米友は例....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
土《ど》という字だ、エビ蔵ではない。エド蔵だ。本物の市川海老蔵という役者は、市川総本家の大将で、芝居道の方では王様だ。こいつは擬物《まがいもの》のエド蔵。諸君、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ものが、前例を越えているというのもさもあるべき事です。 そこで当然、日本色里の総本家と称せられた島原の廓《くるわ》はいよいよ明るい。今宵《こよい》も新撰組の一....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
郡賀美村とか、宇賀美とか神山など神の字の地名が多く、賀美村の石神は日本の道祖神の総本家という伝えも残っている。そこを流れる川を神流川と云い、信濃から蓼科と八ヶ岳....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
蔵野に多く散在しているが、一番有名なのは向島の白髯サマであろう。しかし白髯明神の総本家はコマ神社と云われている。 私は武蔵の国コマ郡コマ村と、コマ神社の存在に....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
鍛冶町《かんだかじちょう》二丁目の裏に当たる不動新道《ふどうしんみち》の和泉屋が総本家だと知れたので、これからそこへ出かけて行こうとしているところだ。 出かけ....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
ることの喜びを感ぜしめている。 さて右の如く偉大なる法王を出したカソリック教の総本家バチカンも星移り物変わり現代にあっては物質世界に於ける勢力は、昔日の如くで....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
方が多いが、そのマキの内でも、気持のちがうことはまったく無いとは言えないが、その総本家の権能はひじょうに古くからのもので、これに楯突くことは世間からも許さないが....