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総本山
「総本山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総本山の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
した。 しかるに、行きつくとただちに右門の目ざし向かったところは、関東尼僧寺の
総本山なる青梅院《おうめいん》です。禅宗|曹洞派《そうどうは》の流れをうけた男禁....
「山椒大夫」より 著者:森鴎外
を働かれると、国守《くにのかみ》は検校《けんぎょう》の責めを問われるのじゃ。また
総本山東大寺に訴えたら、都からどのような御沙汰《ごさた》があろうも知れぬ。そこを....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
わ》が、美しい眉根の間に蔭をつくった。
彼は、門倉平馬が、彼にとっては、仇敵の
総本山であるような、土部駿河守の麾下《きか》に、新しく属しているということを、一....
「惜別」より 著者:太宰治
かし、そのたくさんの学校の中で、自分たちの入学した弘文学院は、留日学生の、まあ、
総本山とでもいうような格らしく、学校の規模も大きく設備もととのい、教師も学生もま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
び来《きた》れども、船に上らず、なんてたわごとを言っているに拘らず、日本の英雄の
総本山たる尾張の地に来て見れば、英雄の去りにし跡のあまりに荒涼たるに涙を流し、な....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
『鈴慕』を聞きまして、下総小金ヶ原の一月寺のことを思い出しました。あれは普化宗の
総本山でございます。今はおりますか、どうですか、そこに尺八の名人がその時分おいで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
律呂は即ち音なしに帰するというのが声明の極意なのです、そうして日本に於ける声明の
総本山は即ちこの寺なのです、大日本の魚山《ぎょさん》はこの大原のほかにありません....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ているところもあろうと考えます。しかし今日のジャーナリズムというものを考えると、
総本山は一つですから、つまり、そういう最高形容詞をジャーナリストに使うことを要求....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
祀ったのであるが、伊勢と並んで大立物と目されるものに大神神社、これが大国主を祀る
総本山だ。石上神宮が又曲者で、これもその近いころに征服された豪族の氏神の如くであ....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
の戸籍役場の元締めで、つまり司法省の事務まで取り扱わせたのであった。 そして、
総本山智恩院に対して増上寺を浄土宗の本山と称え、末寺の数も千を越え、徳川家の菩提....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、大教区内を監督す。この大中両本山を総轄するものは法王なり。ゆえに、法王の本山は
総本山なり。また、各教正の配下すなわち中教区に中教区会議あり、その区内の僧侶これ....
「西航日録」より 著者:井上円了
二、三なり。 二月五日、曇天。カンタベリー・カテドラルに詣す。これ英国国教宗の
総本山なれば、その広壮なるは言うをまたざるなり。同七日、曇晴。ブライトンに遊ぶ。....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
近くなる。 察するに愚堂は、京へさして歩いているのであろう。花園妙心寺は、その
総本山でもあるし――。 だが。 その京都へはいつ着くことやら、禅師の旅は気ま....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
あるはずはない」と付け加えた。その通りであって、技術院といえば我が国の科学技術の
総本山たるべき所である。そこからこういう声明が出るようでは、帝大の博士が千里眼を....