総浚い[語句情報] »
総浚い
「総浚い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総浚いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縫子」より 著者:宮本百合子
の南京豆をからからころがした。やッと、英輔が親になった。 「ようしこれで皆の財産
総浚いにしてやるぞ。不見《みず》!」 「あらあ」 娘たちが一時に恐惶した。 「....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
つぶれたか。……これ六平や、そなたは路考《ろこう》に生写し、好《す》いたらしいの
総浚い。陸尺などにはもったいない。身分に上下のへだてがなければ、婿がねにして床の....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
えられた。わたしが舞台以外に彼を見たのは、二十四年の七月、歌舞伎座の楽屋における
総浚いの時だけで、個人としては全然面識もなかったが、見るところ、若い芸人には似合....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
に費やすことにした。小説の上で書きのこした“木曾余聞”とか前後の著者雑感を一応|
総浚いしておこうと思う。貴重な枚数を少々|勿体ない気もするのだが、「思いきってこ....