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「総量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

総量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
能的生活の要求を現実の生活にあてはめて私が申出た言葉に於てそうだ。社会生活はその総量に於て常に顧慮されなければならぬ。その一部門だけに対する凝視は、往々にして人....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、『超自然的』あるいは『非自然的』と名づけてもしかるべきものである。これは物質の総量が不変であるという現代科学の立場と撞着するのみならず、また野蛮民等がその身辺....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
わけには行かないであろう。 原子素量の存在、その結合による物質の構成機巧、物質総量の不滅、原子の運動衝突と物性の関係、そういうようなものが予想されているばかり....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ートの塹壕に叩きつけられ、早速死んだことだろう。 暗い夜空から降ってきた爆弾の総量は、すくなくとも百四、五十トンはあったであろうと、中尉は生死の間にも沈着に見....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
だ」 「そこがどうも分りませんなあ。一つ十キロのものが五個あれば、どんな場合でも総量は五十キロです」 「ところが、それが何とかの浅ましさというやつなんだ。いいか....
傾く日」より 著者:宮本百合子
Less になる。然し、愛だけはそうでなく、不死で、不滅で、同時に、或人の持つ総量に変ることないのを知った。 ○ 人間が、血縁の深....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
女は歩けませんね。 検尿は朝、昼、夕と各食前、及食後二時間をとり、更に全体一日総量を計り出してその中から試験管二本とって調べるのですって。今朝から早速着手して....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
うものだけをボンヤリ意識しているだけだった。それは何か「なつかしさ」というものゝ総量のような感覚であった。ほかに思うこともない。私はボンヤリ酒をのんだ。 ....
アンゴウ」より 著者:坂口安吾
かゝった。 その飜訳の短い時間のあいだに、矢島は昨日までの一生に流してきた涙の総量よりも、さらに多くの涙を流したように思った。彼のからだはカラになったようであ....
戦争論」より 著者:坂口安吾
で、ただひとり戦争のみが、この限界をハミダス特権を専有し、人間はそのエネルギーの総量をあげて人を殺すことを許され、原子エネルギーもその全量の最も有効なるバクハツ....
血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
は恐らく未だ始まっていなかったろうと考えられるし、よし始まっていたとしても、その総量に含まれる一酸化炭素の量は、致死量には遥かに不足していた。とすれば、二から一....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
同時に示すのである。 五四 (B)を所有する多数者の手中にあって市場に現われた総量を Qb の面積Yすなわち Qb は、同じ価格 pa,m 及びYの間には、次....
戦後合格者」より 著者:坂口安吾
化以前の欠点だけを集成して見せつけられているようであった。 彼らのやった仕事の総量は、事毎に牙をむいて吠えたがる野犬の行跡に酷似しているが、人間のなすべき事に....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
レアーナ王女万歳!」 高低さまざまに、微妙な階調をつくりながら、渾然たる歓喜の総量となって空に立ちのぼる。 竜太郎の乗った自動車は、熱狂した歓呼と歓声の間を....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
そして労働の維持に当てられる基金は、土地の所有者が自己の消費以上に所有する食物の総量である。この基金に対する需要が大きく多数であれば、それは当然に極めて小額に分....