総額[語句情報] »
総額
「総額〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
総額の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斜陽」より 著者:太宰治
が実際の金額を言えなくて、嘘をついていたのがあとでわかった。あとで判明した実際の
総額は、その時に弟が私に教えた金額の約三倍ちかくあったのである。 「私、上原さん....
「トカトントン」より 著者:太宰治
にからかわれながらも、一週間にいちどくらいは二百円か三百円の新円を貯金しに来て、
総額がぐんぐん殖えているんです。まさか、いい旦那がついたから、とも思いませんが、....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
ア島に一部分の財宝を埋めておいたが、それはのちに発掘された。その没収された財宝の
総額は約一万四千ポンドに達するものであった。しかし、「キッド船長の宝」が大西洋の....
「骸骨館」より 著者:海野十三
使うダイヤモンド・ダイスといって、細い針金つくりの工具をこしらえるその資材として
総額五百万円ばかりの大小かずかずのダイヤモンドが入っているはずで、中にも百号と番....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
けたり流れたりしたのが三十七万八千、死者十一万四千、負傷者十一万五千を出し、損害
総額百一億円と計上されています。 東京の市街だけでも、二里四方の面積にわたって....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
壁の上に白墨で記した。そしていよいよこれだけで、後にはもう何もないと見ると、その
総額を締め合せた。 「これがお前さんの分だよ」と、ジョーは云った。「釜で煮られる....
「砂糖泥棒」より 著者:黒島伝治
杜氏はまた頭を下げた。 主人は、杜氏が去ったあとで、毎月労働者の賃銀の中から、
総額の五分ずつ貯金をさして、自分が預っている金が与助の分も四十円近くたまっている....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
なった。 カラタール氏は、一|哩について五|志という規定の特別乗車賃の割合で、
総額五十|磅五|志を支払うが早いか、あくあくしながら、例の連れの男を促して、まだ....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
六十六 黄金の産額 昨年中の世界各地で採掘された黄金の
総額は六百七十四トンで、もしこれを集めて一塊とすればザット一丈四方に高さ九尺くら....
「時 処 人」より 著者:岸田国士
将軍たちが、てんでに勝手な理由をつけて補償金を出せと強請し、結局、国としての賠償
総額は十五億を上廻つた。(註=今の金にすれば、数千億というところであろう) この....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
とを、鬼の首でもとったようにでかでかと吹聴するのは、大袈裟だ。 いまその施薬の
総額を見積ると、見舞金が七十人分七百円、薬が二千百円、原価にすれば印紙税共四百二....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
以上のものはなかった。その頃の成文法及び慣習法に依ると、その人間の盗んだ金額が、
総額がいくらに上ろうと、一件の金額が、十両に上らない場合は、死罪を免れることにな....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
。あなたそれは如何位あると思って? 去年のたった九つだけの賭博場からの揚り高でも
総額二億六千万フラン以上よ。 二億六千万フラン! それを日本平価に換算すれば二....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
は、日本の慈善事業に寄付するとの申し出でであった。かくして四回の日曜に集まりたる
総額は二百円に達し、これを赤十字社へ寄付したとの話を聞いた。かの国は金の安い国で....
「挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
な倫理に到着したのが、この時期からである。而も、軍部の見解のこの転向は、予算額の
総額を少しでも縮小したいという国民の要望に対応する回答として生じたものだった。と....