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「緑波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

緑波の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
へ飛んだ。――雫ばかりの音もせず――獅子はひとえに嬰児になった、白光は頭を撫で、緑波は胸を抱いた。何らの寵児ぞ、天地の大きな盥で産湯を浴びるよ。 散策子はむく....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
うていし》の詩「天津橋下陽春水。天津橋上繁華子。馬声廻合青雲外《ほか》。人影揺動緑波裏《うち》。」の一節である。おそらくは蕪村の句も、それから暗示を得たのであろ....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
したもので、すなわち、君去りぬ。 同じ頃、拙作「花の富籤《とみくじ》」を古川|緑波《ろっぱ》君が上演、その前祝いを土地の待合で催したことがあったが、もうそろそ....
円朝花火」より 著者:正岡容
敷と首尾の松の一角が、わずかに両岸で闇を残しているのみで、 長橋三百丈 影偃緑波中 人似行天上 飄々躡玉虹 という江戸名物の川開きに、満都が酔い尽くし....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
もこのほど音信に接することができた。それはつい十日と経たない前の出来事で、古川|緑波《ろっぱ》も徳川夢声も高篤三も、親しい友だちはみな我がことのように欣んでくれ....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
て何かを演る方の自信はなかったので御辞退した。だから、またそののち数年、旧知古川緑波君がたしか山野一郎君と相携えて宝塚のステージへ一躍映画記者から転身出演し、花....
小説 円朝 あとがき」より 著者:正岡容
転、反側したことだろう、私は。 こうしたいらいらしていた私の明け暮れを、古川|緑波《ロッパ》、高篤三の二友がそれぞれの時と所で心から慰め励ましてくれたしみじみ....
日和下駄」より 著者:永井荷風
《つつみ》に柳を植うる事一千三百里という。金殿玉楼《きんでんぎょくろう》その影を緑波《りょくは》に流す処|春風《しゅんぷう》に柳絮《りゅうじょ》は雪と飛び黄葉《....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
たちのぼる煙がとどまるのみである。) 七、伯剌爾珈園(南米) 伯南九月試海、緑波万頃是珈林。 (七、伯剌爾の珈園(南米) ブラジル南部の九月に吟詠の旅をここ....
浅草を食べる」より 著者:古川緑波
浅草を食べる 古川緑波 十二階があったころの浅草、といえば、震災前のこと。中学生だった僕は、活動....
色町洋食」より 著者:古川緑波
大久保恒次さんの『うまいもん巡礼』の中に、「古川緑波さんの『色町洋食』という概念は、実に的確そのものズバリで」云々と書いてある。....