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締切り
「締切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
締切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
雑誌に残りの半分を書かなければならぬ。今月ももう七日《なぬか》とすると、来月号の
締切り日は――弔辞《ちょうじ》などを書いている場合ではない。昼夜兼行に勉強しても....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
ワと云うと木戸を打ち路次を締める、少しやかましい事が有ると六《む》ツ限《ぎり》で
締切ります、此の木戸の脇に番太郎がございまして、町内には自身番が有り、それへ皆町....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
い。門の左右には大きな竜が壁に彫《ほ》り込《こ》んであった。これが正門ですがね、
締切りだから壁へ添《つ》いて廻るんですと云って、馬を土堤《どて》のような高い所へ....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
) 皆様の文化的要求に応じて 新しく生れたこの紙に……」 と大書して、
締切り期日や審査員の文士? の名前となにがしかの懸賞金額が赤丸付きで発表してある....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
はねい」 長「左様だろう、耄碌爺には己も用はねえ」 と表へ出て腰障子を手荒く
締切りましたから、恒太郎は堪えきれず、 恒「何を云いやがる」 と拳骨を固めて....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
から、ちょいちょい原稿のことで訪れて来た若い記者は、今でも時々やって来た。葉子は
締切りが迫って来ると、下宿の部屋からも姿を消して、近くにある静かな旅館の一室に立....
「一本の花」より 著者:宮本百合子
に何か好もしい感じを与えた。 朝子は立止って、秋風の午後に光る石榴をながめた。
締切りで、毎日編輯所に用がある。 朝子はこれ迄と方針を変え、同じ沈滞した雑誌に....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
いというだけはいえる―― 打明けていえば、『女人芸術』の頁数の都合で、いつも
締切りすぎに短時間で書き、二枚五枚と工場へはこび、しかも編輯《へんしゅう》の都合....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
会から『中條精一郎』が出版されます。そのことは申しましたが。―― この十五日が
締切りで、私は「父の手帖」「写真に添えて」「家族抄」など四十枚ばかり書き、寿江は....
「小さき花にも」より 著者:豊島与志雄
ことを繰り返し頼んだ。 「明後日の朝までに頂きませんと、たいへん困りますの。もう
締切りもすぎておりますから……。」 少しはかけねがあるのだ。先生はそれは知って....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
上げ日を繰延べ、二十五日から三十日まで、毎日ほとんど平均した注文を引受けてこれを
締切りにしたのであって、その結果は、二十五日から三十日までの六日間、いささかの繁....
「地方文化運動報告」より 著者:中井正一
以上十五円、五十名以上十二円、百名以上十円という苦肉の策も計っていたので、最後の
締切りの日まで見当がつかなかった。その日になって見ると意外にもグッと六百五十名と....
「暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
君が四週間前に、サーストン氏は、南アフリカの採金地の株式募集をやっているが、その
締切りまでは一ヶ月あるので、君にも加入してくれと云って来たと話したことのあったこ....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
の万年床の中で、いくらか心許ない気持で聞いていた。自分の部屋の西向きの窓は永い間
締切りにしてあるのだが、前の下宿の裏側と三間とは隔っていない壁板に西日が射して、....
「古い暦」より 著者:長谷川時雨
していると、速達が来たりした。 いまこれを書きかけたところへ、急用の人が来て、
締切りも時間も間にあわず残念ながらつい先日人に見せた、先生自筆の速達絵はがきが見....