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「編入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

編入の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
階段」より 著者:海野十三
つ六つ押しならんでいるところは、まことに偉観であった。僕は第二号館にある物理部へ編入せられ九坪ほどの自室と、先輩の四宮理学士と共通に使う三室から成る実験室とを与....
自叙伝」より 著者:大杉栄
閉口した。そして第一日目の試験に力一ぱいでようやく二、三間泳いで、一番下の丙組へ編入された。 古参生や同期生の助手連が、僕等の足首を握って、その観海流というの....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
等科は六級、高等科は四級で、学年制度でないから、初学の生徒は先ず初等科の第六級に編入され、それから第五級に進み、第四級にすすむという順序で、初等科第一級を終ると....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
町に地所付きの家を買いました。 御承知でもありましょうが、新宿も今では四谷区に編入されて、見ちがえるように繁昌の土地になりましたが、そのころの新宿、殊に番衆町....
断層顔」より 著者:海野十三
は変だね。とにかくこの碇洩治が密航者としての処断を受けないで一命を助かり、隊員に編入せられたのに彼は大感激し、あとで大冒険を演じ流星号の危機を救い、一躍英雄とな....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
軍艦らしくなった。 海を圧する浮城、飛行島! 丁度そのとき、この飛行島戦隊に編入せられた巡洋艦、駆逐艦、水雷艇、潜水艦、特務艦などが合わせて四十六隻舳艫をふ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
にしたのである。 アラン・ポーの作品――殊にかの「黒猫」のごときは、当然ここに編入すべきであったが、この全集には別にポーの傑作集が出ているので、遺憾ながら省く....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
一 徳川八代の将軍|吉宗の時代(享保十四年)その落胤と名乗って源氏坊天一が出た。世上過ってこれを大岡捌きの中に編入しているのは、素より取るに足らぬけれど、それよりもズッと前、七十余年も遡って....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
、一般単行本に対するよりも、さらに厳粛なる態度をもって文庫の出版に臨んだ。文庫の編入すべき典籍の厳選はもちろん、編集、校訂、翻訳等、その道の権威者を煩わして最善....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
いる。その後にも『猫柳』という随筆集を出した。しかも「十番雑記」の一文はどれにも編入されていない。傾きかかった古家の薄暗い窓の下で、師走の夜の寒さに竦みながら、....
御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
。しかもそんな例は後にも先にもただ一度で、爾来四十余年、幸いに蘆原将軍の部下にも編入されずにいる。 三 三宅坂 次は怪談でなく、一種の遭難談である。....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
校が木挽町から引越して来て、仏独語科の学生は高等中学校に、露清韓語科は商業学校に編入される事になった。当時の東京商業学校というは本と商法講習所と称し、主として商....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
受けたが、いずれも落第してしまった。早大志望は募るばかりで、同年九月第二学期から編入試験を受けて、早稲田大学に入った。もちろん父の了解を得ず入学したものだから、....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
。 その年の九月、第二学期はじめに補欠を採る中学校のあるのを聞いて、その少年は編入試験を受けたのでしたが、今度は立派に合格しました。しかも五十人近くの受験者の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
しもそれは主義によるのではない。現に民主主義という英、米は全体主義の中国を味方に編入し、殊に全体主義の最先鋒ソ連に秋波を送りつつある。主義よりもむしろ利害関係な....