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編制
「編制〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
編制の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
りつくること九回にわたったと言われている。 武田信玄も、上杉謙信も、その軍隊の
編制に於て、統率に於て、団体戦法に於て、用兵に於て、戦国の群雄をはるかに凌駕して....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
議会の開院、第二回閉塞運動、広瀬中佐の壮烈なる戦死、第一軍の出発につれて第二軍の
編制、国民は今はまじめに戦争の意味と結果とを自覚し始めた。野はだんだん暖かくなっ....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
田兵《とんでんへい》のためこれを厳重に保管して貰いたい、そうして、だ、屯田兵士の
編制の成るまで、おぬしはカラフトの統治に専念して貰う、もっぱらロ国の軍政並びにか....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
が、これが今日のイネ帝国の首都であり、また軍事根拠地であった。 二つの遠征軍が
編制された。その一つは、先に、アカグマ国イネ州と名づけられた元の祖国領地へ攻め入....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
。危機と見えたものも、それが危機として爆発しない内に、新しい秩序にまで、自然的に
編制替えされて了ったとも云うことが出来る。実際特に近世の諸自然科学に於ては、一つ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
軍人では駄目で文官でなくては困るということにもなる。本年五月に於ける関東軍司令部
編制改革がこの現われなのだ。現にその際松本前商相が特務部長に就任を懇請されたとも....
「白い壁」より 著者:本庄陸男
持っていた。尋常四年生にもなって――だからそれは教育上の新施設として低能児学級に
編制されたのである。彼らもまたせめては普通児なみの成績に近よらせたいために、それ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
という決心をした。この慶応二年さえも我藩の軍隊は、源家古法と甲州流を折衷した旧式
編制であって、弓隊こそ廃したれ、銃隊の足軽は丸玉の火縄筒である。士分以上は撰士隊....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
潜水艦、特務艦が、三つの軍港から、伊勢湾をめがけて急行した。 諸君、戦時の艦隊
編制は軍機中の軍機、秘密中の秘密である。しかし、伊勢湾に集合した艨艟《もうどう》....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
べきにあらず、いずれも同意を表したる中に、仏国公使の答は徳川政府に対しては陸軍の
編制その他の事に関し少なからざる債権あり、新政府にてこれを引受けらるることなれば....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
の席に臨み「兵を発して聖地を恢復するは神の意志である」と絶叫し、一瞬にして十字軍
編制、エルサレム進撃を決定し、四十万の大軍を翌年第一回十字軍としてエルサレムに進....
「三国志」より 著者:吉川英治
ヵ国の諸国をたぶらかし、われ密詔を受けたりと偽称して、幕営二百余里にわたる大軍を
編制しました」 「そいつは捨ておけん」 「もとよりのことです」 「で――まだ詳報....
「三国志」より 著者:吉川英治
、号して三十万とはいうが、実数は約十万の歩兵と、四万の騎兵隊と、千余車の輜重とで
編制されていた。 許都を立つに先だって、もちろん曹操は予州の劉備玄徳へも、徐州....
「友情に関係あるエッセイ」より 著者:戸坂潤
中小商工業者が尠いので問題にしないでおこう。それよりも、私の友情という世界の社会
編制が、旧友達のこの一斉就職によって、どんな変化を蒙るか、ということの方が今の私....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
り義勇に進むべく、戦争に当りては全国民が殺戮の渦中に投入せらるべし。 三 国軍の
編制は兵力の増加に従い逐次拡大せり。特に注目に値するは、ナポレオンの一八一二年役....