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緬羊
「緬羊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緬羊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の子は入らぬ元の所へ戻し入れておくれといったは面白いというと、古文家ボッジュが、
緬羊児を買いてその尾に山羊児の尾を接《つ》いだというのがあって一層面白いという(....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
の襦袢《じゅばん》一枚で歩き回っていた。非常に濃《こ》い髪の毛はほとんど漆黒で、
緬羊《めんよう》の毛のように縮れて、大きな帽子かなんぞのように彼女の頭に載ってい....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
前、さすがに照れたとみえてしばらく姿を見せなかった桜会が、二十二日の午後、怒れる
緬羊といったふうに、長すぎる鼻の稜《みね》を昂奮で桃色に染めながらやってきた。 ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
…そういった輩《やから》が、材木、小麦、椰子《やし》の実、古錨、オーストラリヤの
緬羊、瀝青《グウドロン》、鯨油の大樽と、雑多に積みあげられた商品や古物の間を、裾....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
嘗めた。 「羊はもう出て来ないのですか。」と私は歩きながら場長さんに訊ねた。 「
緬羊ですか、いや、雨が降り出したのでもう入れてしまいました。なんならもう一度外へ....