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緯
「緯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
緯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
黒潮に乗って、金華山《きんかざん》沖あたりからは航路を東北に向けて、まっしぐらに
緯度を上《のぼ》って行くので、気温は二日《ふつか》目あたりから目立って涼しくなっ....
「片信」より 著者:有島武郎
学者や実際運動家は、その稀有《けう》な想像力と統合力とをもって、資本主義生活の経
緯の那辺にあるかを、力強く推定した点においては、実に驚嘆に堪えないものがある。し....
「星座」より 著者:有島武郎
度と度重なるだろう。どこからそんなことをする金が出てくるか。そのうちにすべての経
緯《いきさつ》が人に知れわたったらいったいどうする。
柿江はきゅうに頭から寒く....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の中に同化し、他に愛せらるることによって、私は他の中に投入し、私と他とは巻絹の経
緯の如く、そこにおのずから美しい生活の紋様を織りなして行くのだ。私の個性がよりよ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
うな位置に置かれていて、その誤差はわずかに七五〇分の一にすぎない。この金字塔は、
緯度三〇度に甚だ近く、ただ二キロメートルだけ南に外れている。その北側の真ん中に入....
「火薬船」より 著者:海野十三
怪貨物船あらわる! 北
緯二十度、東経百十五度。 ――というと、そこはちょうど香港を真南に三百五十キロ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
わせて、地図のうえに、小浜機の位置をもとめてみますと、ついにわかりました。 北
緯三十六度、東経百四十四度! それが遭難機の位置になります。 そこは、犬吠埼....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
そ、南シナ海である。 練習艦隊はシンガポールを出てからすでに三昼夜、いま丁度北
緯十度の線を横ぎろうとしているところだから、これで南シナ海のほぼ中央あたりに達し....
「空襲警報」より 著者:海野十三
後九時半、○○海に出動していた第四艦隊から報告が来た。 「艦隊ハ午後九時二十分北
緯四十度東経百三十七度ノ洋上ニ於テ、高度約二千|米ヲ保チ、南東ニ飛行中ノ敵超重爆....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
修行場からその神社の方へと引移ることになったのでございます。 それに就きての経
緯は何れ改めてこの次ぎに申上げることに致しましょう。 ツイうっかりお約束をして....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
主観的にも、一に曰く清潔二に曰く整理三に曰く調和四に曰く趣味此四つを経とし食事を
緯とせる詩的動作、即茶の湯である、一家の斉整家庭の調和など殆ど眼中になく、さアと....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
仕込にあらざるを証して余りがある。 かつ『八犬伝』の脚色は頗る複雑して事件の経
緯は入り組んでいる。加うるに人物がそれぞれの歴史や因縁で結ばれてるので、興味に駆....
「西航日録」より 著者:井上円了
ーブリン とよみ、また左のごとく吟ぜり。 達府湾頭十万家、愛州又見此繁華、街如経
緯人如織、幾百飛梭是電車。 (達府湾のほとりに十万の家が建つ、愛州にもこの繁華な....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いまも健在である、一日も早く国旗をかの地にたてて凱旋を奉上されよ。) 一行は南
緯七十四度まで進航して船を回せりという。 五日、また快晴。船医秋洲長美氏ととも....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の意見一致し難き時は一刻の躊躇なく聖断を仰がねばならぬ。聖断一度び下らば過去の経
緯や凡俗の判断等は超越し、真に心の奥底より聖断に一如し奉るようになるのが我が国体....