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練れる
「練れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
練れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
海は実に凪げるなり。近午の空は天心にいたるまで蒼々と晴れて雲なく、一碧の海は所々
練れるように白く光りて、見渡す限り目に立つ襞だにもなし。海も山も春日を浴びて悠々....
「連環記」より 著者:幸田露伴
いた。斯様いう人だったので、若し其儘に歳月を経て世に在ったなら、其の世に老い事に
練れるに従って国家有用の材となって、おのずから出世栄達もした事だったろうが、好い....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
と、おっかあは卵を粉に混ぜて衣をしらえ、乳を少しずつ混ぜていた。 衣がすっかり
練れると、土なべのまま、熱灰の上にのせた。それでどら焼きが焼け、揚げりんごが揚が....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
答えて、先生の顔を見た。先生は、 「そうだ。うんと考えるがいい。気持がほんとうに
練れるまでは、五年でも十年でも考えるがいい。私は君の心の中でそれが
練れるのをいつ....