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練兵
「練兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
練兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
動の小屋が、いくつもいくつも並んでいた。連隊の士官たちは、毎晩九時頃から、昼間の
練兵の疲れをまったく忘れたかのように、銘々、緑色の新しい軍服に着替えて、髭《ひげ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、幾棟もの大きい長屋が続いていまして、そこにみんな寝起きをしている。その中に広い
練兵所があって、毎日調練の稽古をするという仕組みです。今から考えれば外国風の軍隊....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
給え。 九月九日 ◯昨八日、米軍初めて帝都内に進駐す。米大使館をはじめ、代々木
練兵場、麻布三連隊なり。 ◯満州、樺太、朝鮮北部はたいへんな混乱、暴行なりと伝え....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
、小学校の女の先生にひっかけて泣かしたことがあった。 父が勤めていた連隊は青山
練兵場の奥の方にあった。父は折々週番で帰って来なかった。ある日、たぶんその週番が....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ていたが、三丁目は旧幕府の講武所、大名屋敷、旗本屋敷の跡で、明治の初年から陸軍の
練兵場となっていた。それは一面の広い草原で、
練兵中は通行を禁止されることもあった....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
とんどなかった。ただ獣で可愛いいのは馬だけだった。父の馬は、よく僕を乗せて、広い
練兵場を縦横むじんに駈け廻ってくれた。が、小動物はすべてみな、見つけ次第になぶり....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
で散歩して見たんやけど、琵琶湖のふちを歩いとる方がどれほど愉快か知れん。あの狭い
練兵場で、毎日、毎日、朝から晩まで、立てとか、すわれとか、百メートルとか、千メー....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、若い将校であった。年齢は、わずか十八であったが、頭脳もよかったし、学科の点も、
練兵の成績もよかったので、中尉に任ぜられていた。彼もいま一隊の歩兵を率いて、第一....
「流線間諜」より 著者:海野十三
をフラリフラリと動かしているのを認めた。 「オヤ、どうしたんだろう?」 きっと
練兵場の近くの女のひとで、見よう見真似で、足踏みでもしているのだろうと思っていた....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
じた紫玉の助かっていたのは、霊沢金水の、巌窟の奥である。うしろは五十万坪と称うる
練兵場。 紫玉が、ただ沈んだ水底と思ったのは、天地を静めて、車軸を流す豪雨であ....
「三崎町の原」より 著者:岡本綺堂
ていたが、三丁目は旧幕府の講武所、大名屋敷、旗本屋敷の跡で、明治の初年から陸軍の
練兵場となっていた。それは一面の広い草原で、
練兵中は通行を禁止されることもあった....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
ょうも晴れたれど朝寒し。 八人の額に秋の寒さかな その帰途、人々と共に代々木の
練兵場をゆきぬけて、浄水所の堤に出づ。ここらは英一が生前しばしば来りてスケッチな....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
のもあった。このエキゾチックな貴族臭い雰囲気に浸りながら霞ガ関を下りると、その頃
練兵場であった日比谷の原を隔てて鹿鳴館の白い壁からオーケストラの美くしい旋律が行....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うな広い段垂の道を登り形に行くこと二丁余り、その道の左側には兵営もありまた小さな
練兵場もありまた右には競馬場があります。登り詰めた道の正面に内殿の接客室がある。....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ちこまれた。真暗で妙なにおいだけが鼻につく営倉の中で落付けるわけがない。翌日の夜
練兵場に引張り出されたときはもうだめかと思った。しかし係官が住所、姓名を聞いただ....