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練熟
「練熟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
練熟の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、すでに名匠の血を持ち、むつきの間から丹青の中に人となり、後年大成すべき予備と、
練熟とは、若冠のうちに片づけてしまったこと、我々貧乏人が中年から飛び出して、やっ....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
る訣だ。殺すという一歩手前まで迫った源氏の心を、はっきりと書いたのが、若菜の巻の
練熟した技術である。美しい立派な人間として書かれて来た源氏が、四十を過ぎて、そん....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
ものではないのである。 価値ある芸術とは優れた天分ある人格者の識見からと、その
練熟の腕前とから生ずるものであるのである。すなわち優れたる作者あっての優れた作品....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
展開するはずがない。やがては大津絵のごとく人間の姿態を写し出そうとする者に、その
練熟した自在の手法を譲って、消えてしまったのもまた自然である。ただし俳諧の方には....