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「練物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

練物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国貞えがく」より 著者:泉鏡花
ほどな塗椀《ぬりわん》で、一緒に蜆《しじみ》の汁《つゆ》を替えた時は、この娘が、練物《ねりもの》のような顔のほかは、着くるんだ花の友染《ゆうぜん》で、その時分か....
文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
もこの通りだと、逐一《ちくいち》を述べ立てると先方の女は笑いながら、あの金剛石は練物《ねりもの》ですよと云ったそうです。それでおしまいです。これは例のモーパッサ....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
もなければ、解りもしない好事家《こうずか》の嬉《うれ》しがる知識に過ぎなかった。練物《ねりもの》で作ったのへ指先の紋《もん》を押しつけたりして、時々|旨《うま》....
毛の指環」より 著者:宮本百合子
た。「するのならあげよう」由子が平常にしめているうちに、真中に嵌《はま》っていた練物の珠みたいなものが落っこちてしまった。珠みたいなものは薄紅色をしていた。……....
津軽の虫の巣」より 著者:宮本百合子
等と申せども、なかなか此地よりも出不申候。中略。 先年松前にて色々と吟味あり、練物の相見え申せども何にて拵へ申候や相知れ不申候。 評議の上にてためしに焼きて....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
六十余町から出す山車、山鉾が四十六。ほかに、附祭《つけまつり》といって、踊屋台、練物《ねりもの》、曳物《ひきもの》数さえつばらに知れぬほど。華美を競い、贅を尽し....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
した決闘を寺に帰って後やることが多くあるんです。 その法会の終りの日に大いなる練物がある。それは一口に言い尽すことが出来ない。始めに四天王の装束を着けた者、そ....