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「縄墨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縄墨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
思うと※従を屏け、単騎独行山谷を跋渉し、魑魅魍魎を平らげたというから、その行動は縄墨をもっては、断じて計ることが出来なかったらしい。 性|磊落且つ俊敏、金にも....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
故郷|京師に音信を開きて万代の謀をなす傍、一地を相して雷山背振の巨木を集め、自ら縄墨を司つて一宇の大|伽藍を建立し、負ひ来りたる弥勒菩薩の座像を本尊として、末代....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
くやり過ぎたな」 咄嗟にこのように思いました。 「処士の身分で華美な振舞、世の縄墨を乱す者とあって、軽く追放重くて流罪、遁れ了すことはよもなるまい」 それで....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
見れば蓋をした釜だ。人を窒息させようとする」「おれにははっきり解らないが」「世の縄墨に背いたが最後、それ異端者だ、切支丹だ、やれ謀反人だと大騒ぎをする」「うん、....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
り、犯すべからざるの不品行を犯し、忍ぶべからざるの刻薄《こくはく》を忍び、古代の縄墨《じょうぼく》をもって糺《ただ》すときは、父子君臣、夫婦長幼の大倫も、あるい....
三国志」より 著者:吉川英治
孔明が軍馬を駐屯した営塁のあとを見ると、井戸、竈、障壁、下水などの設計は、実に、縄墨の法にかなって、規矩整然たるものであったという。 また、官府、次舎、橋梁、....