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「縄帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縄帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
わが半生を語る」より 著者:太宰治
号の小説新潮の、文壇「話の泉」の会で、私は変人だと云うことになっているし、なにか縄帯でも締めているように思われている。また私の小説もただ風変わりで珍らしい位に云....
続獄中記」より 著者:大杉栄
なかなか意気な、きちんとした風のおかみさんらしいのもある。伊達巻姿や、時とすると縄帯姿の、すこぶるだらしのないのもある。その大部分はいわゆる道路妨の拘留囚だそう....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
山をものにするまでに、座敷牢へ入れて止められたほどの苦労をして来て、くされ半纒に縄帯ひとつで、鉱夫と一緒になって働いた人であるし、夫人は夫を信頼して、狐狸の住家....
」より 著者:吉川英治
ずだよ 稗糧と夫婦の坊子じゃもの 坊子にゃ出ぬ乳も 運上にゃしぼる 藁で髪ゆい、縄帯しめて―― 痩せた畑を、小作の子が、聞き覚えの味噌煮唄をどなって通った。彦....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
てっぺんから孔のあいたお釜帽子に、煤いろの襤褸の腐れ鰊の臭気でも放ちそうなのに、縄帯をだらしなく前結びにして、それも画きちらした髯むじゃの黒い胸をはだけ、手も足....