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「縒る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縒るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死者の書」より 著者:折口信夫
で来るばかりになった。茎を折っては、繊維を引き出し、其片糸を幾筋も合せては、糸に縒る。 郎女は、女たちの凝っている手芸を、じっと見て居る日もあった。ほうほうと切....
源氏物語」より 著者:紫式部
それに応じたようなことで答えをするのも恥ずかしくて、心のうちでは貫之朝臣が「糸に縒るものならなくに別れ路は心細くも思ほゆるかな」と言い、生きての別れをさえ寂しが....
言語は生きている」より 著者:中井正一
「数む」それを音を出すと、「詠む、読む、宣む、喚」この進行が節標にもつれると、「縒る」それが因果的にもつれると、「因る」それが前の「た」と共になり進行の道すじと....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
れ、 その矩を越えむとき、 糸の限を思へかし。 心せよ、切れやせむ。 糸縒る神クロト 汝達知れりや。きのふけふ 剪刀は我手にわたされぬ。 そは老人の振舞....