縛り上げる[語句情報] » 縛り上げる

「縛り上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縛り上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
を焼くような未練と嫉妬《しっと》のために前後も忘れてしまった。なんとかして倉地を縛り上げるまでは葉子は甘んじて今の苦痛に堪《た》え忍ぼうとした。 そのころから....
三浦右衛門の最後」より 著者:菊池寛
それを口実にすればいいと思った。 右衛門はたちまち縛り上げられた。その時代は、縛り上げる力さえあれば理由は要らなかったのである。右衛門は刑部の前に引き出された....
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
、ミルク屋の入口に近づいて、家の中を覗き込むようにしていたそうです。すると、もう縛り上げる罪人の種が尽きたとみえ、いちばん最後に手ぶらでミルク屋を出ようとした土....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
に縛り上げてしまえ。 城兵二三人、木華里《ムカリ》の肩から腹へかけてぎりぎりに縛り上げる。 台察児《タイチャル》 (抜刀を振りかぶってその後ろに立ち)気を....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
日の今夜の丑満は過されぬ。立ちましょう、立ちましょう。 管八 言うことを肯かんと縛り上げるぞ。 嘉伝次 村、郡のためじゃ、是非がない。これ、はい、気の毒なものじ....
狸のお祭り」より 著者:豊島与志雄
あ見ていなさい。今に狸が死んだふりをして落ちてくるから、そうしたら、縄《なわ》で縛り上げるがよい」 しばらくして老人は、南天《なんてん》の杖《つえ》をふり上げ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
不伝への追放状を見せた。 「あっ、こ、これは……」 「不伝っ。まっ直ぐに申さぬと縛り上げるぞ」 「いけねえ」 と、いうやいな、不伝は、駈け出して、ばっと、往来....