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「縦貫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

縦貫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
聞き走り帰って王に報じ、王人をして太子の骨を拾わせ舎利を取って平坦地に七宝塔四面縦貫十里なるを起し四部の妓人をして昼夜供養せしめたとあるから芸者附きの大塔で、こ....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
環状を描いて走る省線電車は、窓という窓をすっかり開き時速五十キロメートルの涼風を縦貫させた人工冷却で、乗客の居眠りを誘った。どの電車もどの電車も、前後不覚に寝そ....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
松永博士の所謂「興奮の鎮まって腹の空く時期」とでも云うのがやって来たのか、市内を縦貫しているM川の附近で、もう一人の狂人が捕えられた。 顔から頭へかけて繃帯を....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
に放置せられ、発掘せる木根所々に散在し、井戸の傍に一条の小径ありて雑草中を南北に縦貫し居たりと云う。 この調書は中々の名文だ。一読草茫々たる原野中の古井戸を髣....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
米の九月に春の遊楽をこころみる。尼川は幾千の谷を横断して流れ、安岳は幾百の州国を縦貫してそびえている。その地中にはなお天与の富が埋蔵されており、民間に誰が国防の....