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繋がる
「繋がる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
繋がるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
うだろう、お前ばかりじゃないよ、お父様《とっさん》お母様《っかさん》をはじめ縁に
繋がるこの己までが世間の口にかゝらんけりゃならんのだ、さア其の苦《くるし》みをす....
「富士」より 著者:岡本かの子
ぎた。 その山は北の方から南へ向けて走る大きな山脈の、脈端には違いないのだが、
繋がる脈絡の山系はあまりに低いので、広い野に突禿《とつとく》として擡《もた》げ出....
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
をふるう、今年の秋の真夜中の、 霜に染《そ》め出《だ》す文字の数、繋《つな》ぎ
繋がる物語。 春はどこから来るのやら。秋はどっちへ行くのやら。 毎年《まいと....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
。……これは生帷の五ツ紋に、白麻の襟を襲ねて、袴を着でいた。――あたかもその日、
繋がる縁者の葬式を見送って、その脚で廻ったそうで、時節柄の礼服で宵から同じ着附け....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
するところただ両派に過ぎざるは何ぞや。思想単純の時代というといえども、一は安危の
繋がるところ小異を顧みるに遑あらざるがゆえにあらずや。すでにして攘夷論は理論上に....
「運命」より 著者:幸田露伴
楽十六年死す。死に臨みて、帝言わんと欲するところを問う。衍曰く、僧溥洽というもの
繋がるゝこと久し。願わくは之を赦したまえと。溥洽は建文帝の主録僧なり。初め帝の南....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
、両人を手引をして逃がしました、それは全く私がしたに違いないから、お前は敵の縁に
繋がる私を殺し、お國源次郎の後を追掛けて勝手に敵をお討ちなさい」 と云われ孝助....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
でとてもな、腹の汚い、慾に眼の眩んだ、兄御のために妨げられて、双方で思い思うた、
繋がる縁が繋がれぬ、その切なさで、あわれや、かぼそい、白い女が、紅蓮、大紅蓮、…....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
、覗いて、 「お蝋を。」 二 そう云って、綻びて、袂の尖でやっと
繋がる、ぐたりと下へ襲ねた、どくどく重そうな白絣の浴衣の溢出す、汚れて萎えた綿入....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
られたのが運の尽きだ。小柳はどうで獄門だが、おめえの方は云い取り次第で、首だけは
繋がるに相違ねえ。まあ、安心していろ」 「どうぞ御慈悲を願います。わたしは全く意....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
愛がっておくんなんした御恩は死んでも忘れやせんでハア」 太「べらぼうな、叔父甥と
繋がる縁だ、世話アするのは当然だ、汝は切るにも切れねえ血統だから、辛い事があって....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
就中、黄金に関するものや、産馬に関するものや、馬鹿|聟に関する話など、現代文学に
繋がるもののうちでは最も面白いもののようでありますが、黄金に就いては「黄金花咲く....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
の、ひたひたと来て膚に絡うのを覚えた。 彼処とこなたと、言い知らぬ、春の景色の
繋がる中へ、蕨のような親仁の手、無骨な指で指して、 「彼処さ、それ、傘の陰に憩ん....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
これを聞くと、眉を顰めた。八郎の顔色が思い遣られる。 「婿も……やっぱり、自然と
繋がる縁やよって、あんさんにお逢いして、謡やら、舞とかいうものやら。」 「べらぼ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
その中にいつでも柔の用意がある。この自由円通を備えていて、はじめて自分は大生命に
繋がる生命の一部なのです。そしてその生命の裏に用意されている他の部分が、時と事情....