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繭糸
「繭糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
繭糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
ては、推重も亦至れり。詩十四章、其二に曰く、 念ふ 子が 初めて来りし時、 才思
繭糸の若し。 之を抽いて 已に緒を見る、 染めて就せ 五色の衣。 其九に曰く、 ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ります。わずかより織られませんが、もっとその価値が認められねばなりません。但し山
繭糸は容易に染めを受けつけませんが、自然の黄味が既に美しい色を呈します。松本市は....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
郎は、手を放してうしろへ退いた。 お綱の体は、かれの足のほうへ仆れて、霧の中へ
繭糸のように捻れて寝た。 桔梗の花の芯から夜が白む。あたりの暁闇はひと風ごとに....
「脚」より 著者:吉川英治
一人の犠牲で、何十ヵ村の飢えが、救えるものならいいが、この真田伊賀守の領土では、
繭糸一揆だの、千曲川の運上騒動だの、また、領主がお庭焼の陶器に凝って、莫大な費用....