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置石
「置石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
置石の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「社会時評」より 著者:戸坂潤
矢倉という史跡を暴き、五輪の塔を窃取して、荷車にのせて持って帰って、自分の邸宅の
置石にしていた、ということが出ている。之は中々風変りな面白い犯罪だなと思って見て....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
半腹に、小ぢんまりとした一つの平地がございます。周囲には程よく樹木が生えて、丁度
置石のように自然石があちこちにあしらってあり、そして一|面にふさふさした青苔がぎ....
「白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
た。 晴れやかな秋の夜で、星辰が美しく輝いていました。池のない広庭には、植込や
置石が多く、築山の上の小亭にぽつりと電灯が一つともっていました。 高賓如は両手....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
であった。ところがオヤジはその私にセイモクおく仁にまたセイモクおいても勝てない。
置石の数で勘定すると三十六級という位置に相当することになるが、この位置の碁打が実....
「後の日の童子」より 著者:室生犀星
眺めても、何も影らしいものすらなかった。――二人は、青色を合んだ夜空の下へ出て、
置石のそばへかがんだ。妻は、石燈籠の燈石のあるそばで、燐寸を擦った。そして苔の生....