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「署員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

署員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
を遠ざかった大正十三年前半期中の状態であるだけに、一層の興味を惹くのである。或る署員の話に依ると、この頃の詐欺の被害者の届出は非常に早くなった。これは泥棒でも同....
人間灰」より 著者:海野十三
る! 庄内村はひっくりかえるような騒ぎだった。中にも一番|駭いたのは、所轄K町署員だった。血まみれの怪漢を庄内村の交番で捕えたという報があったので、深夜を厭わ....
赤外線男」より 著者:海野十三
模様がなかった。これだけの大した身なりの婦人で、引取人の無いのは不思議|千万だと署員が噂さし合っているところへ、待ちに待った引取人が現れた。それは轢死後、丁度十....
蠅男」より 著者:海野十三
、水煙が一丈もドーンとうちあげられた。 「呀ッ、――」 「ば、爆弾やあれへんか」署員は悉く窓にかけよって、なおも大きく息をする河面を凝視した。 「爆弾仕掛の枕な....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
。そしてそのまま、ガックリなってしまった。 三 根室の水上署員が、弥次馬達を押分けるようにして惨劇のその場に駈けつけたのは、それから三十分....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
起したジナイーダを寝台に横たえてから、法水はイリヤを伴って鐘楼に出たが、その時S署員が、六時頃聖堂と十五六町程隔った地点で非常線に引っかかったと云う、三十がらみ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
をかくしてしまい度そうだった。幹太郎は、はね起きた。 周囲は、厳重に領事館警察署員等に依って取りまかれていた。 家の中は、ゴミ箱をごったかえすように、掻きま....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
口の北陸訛りで怒鳴った。 「そんなやつを抛っとくちゅうやつがあるもんか、関わん、署員総がゝりで逮捕するんだ」 署長と云うのは、つい一週間程前に堀留署から転任し....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
玉ちゃんが、トラ十へさし入れのすしを盗み食いをして毒死した、という事件が、ここの署員たちをたいへん驚かせ、そして、田所検事へ急報せられたというわけであった。すし....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
の店は売れるぞ』というふうに印象されたと見えまして、税務署の追求が止まず、ある時署員が主人の留守に調べに来ました。私はそれに対してありのままに答えました。箱車二....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
も一応その人間の限界までは悧口になる素質があるのだから。 第三話 税務署員に殴られた婦人の話 竹内すゑ(四十四歳) 私は東京の新宿区に住み、十八を....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
情景を目撃してゐた一人、大和農産工業津田氏(仮名)は重傷に屈せず検挙に挺身した同署員の奮闘ぶりを次のやうに語つた。 ――場所は梅田新道の電車道から少し入つた裏通....
夜光虫」より 著者:織田作之助
は登って行った――と、作者は書いたが、たしかに警察署の玄関へはいって行くことは、署員か御用商人か、新聞記者か、それとも警察の関係者以外にとっては、何か薄気味悪い....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
氏に提供するでしょう……」 「では矢張り秀岡氏殺害犯人は……」 ――丁度そこへ署員が慇懃に現われた。 「唯今、N警察署から通知がありまして、昨日綿井氏の屍体を....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
存外早かった。四時十五分である。 小屋は昨年よりも綺麗になっていた。入口に林区署員の外|猥りに入る可らずという意味のことが立てかけた板に書いてある。去年は見な....