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罵詈雑言
「罵詈雑言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
罵詈雑言の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「喝采」より 著者:太宰治
君の念頭に置いてもらって、そうして、その地獄の日々より三年まえ、顔あわすより早く
罵詈雑言《ばりぞうごん》、はじめは、しかつめらしくプウシキンの怪談趣味について、....
「風に乗って来るコロポックル」より 著者:宮本百合子
彫りのある鞘を寄来《よこ》せのと云う。そして遣られないと叱り付ければ、いろいろな
罵詈雑言《ばりぞうごん》を吐いて、彼を辱しめる。 吝嗇坊《けちんぼう》だと云っ....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
た。囚人が歌を歌う。看守がそれを叱る。というようなことがもとで唾の引っかけ合い、
罵詈雑言のあびせ合いから、ついに看守が抜刀する。竹竿を持って来て、そのさきにサー....
「どぶろく幻想」より 著者:豊島与志雄
ると、尾高は周伍文の不在をねらい、子分を二人も連れてきて、卓子に短刀を突き立て、
罵詈雑言や脅迫の限りをつくしたらしい。千代乃は恐らく逆上の態で、とっさに毒を呑ん....
「南島譚」より 著者:中島敦
樹に鳴く蝉時雨《せみしぐれ》の如く、環礁の外に荒れ狂う怒濤の如く、ありとあらゆる
罵詈雑言《ばりぞうごん》が夫の上に降り注いだ。火花のように、雷光のように、毒のあ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ほうが、さらに愉快であると思うでしょう。あの老人は怒りっぽい人で、すこぶる巧妙な
罵詈雑言を並べ立てる……あんな人にはこれまでめったに出逢ったことがありません。そ....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
人は髭がある。眼鏡を掛けたのが二人と髭のあるのが一人いて、それが何時も私に向って
罵詈雑言を致します。いくら止めろと言っても止めませぬ。しかも受信機がなくてこれが....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
から板の間へ飛び降りた。小太郎は、木片をもったまま
「不埓なっ、通るを見かけての
罵詈雑言《ぼりぞうごん》、勘弁ならぬ――」
「馬鹿っ」
一人の職人が、木片を、....