» 罷る

「罷る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

罷るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
方よりおはする人の斯くは走り給ふぞと問ひければ、かゝる所へ行きたりつるが、逃げて罷るなりとの給ふに、あはれ浅間敷かりけることかな、それは纐纈城なり、彼処に行きぬ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
哭くらむその彼の母も吾を待つらむぞ 〔巻三・三三七〕 山上憶良 山上憶良臣宴を罷る歌一首という題がある。憶良は、大宝元年遣唐使に従い少録として渡海、慶雲元年帰....
私本太平記」より 著者:吉川英治
る。汚い鞍ではございますが、どうぞ、それがしの駒の背へ」 「が、そちは」 「京へ罷る途中でございましたが、それどころかは。これより篠村へ引っ返しまする。いざ疾う....
私本太平記」より 著者:吉川英治
って、御旗の下に、参じかねているのでしょう。――御使いをつかわし給わば、かならず罷るものと存じられます」 と、一人がいった。 見るとそれは、東大寺の聖尋だっ....