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罷免
「罷免〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
罷免の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
喜排斥の声がその時ほど深刻な形をとってあらわれて来たこともなかった。幕府は老中|
罷免に対する反抗の意志を上疏の手段に表白したばかりでなく、その鋒先を「永々在京、....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
の廃止(正課としての柔道、剣道等を含む)。職業軍人、軍国主義者、占領政策反対者の
罷免、自由主義教育者の復帰、教育課程の改訂。さらにつづいて一般復員軍人の教職への....
「私の信条」より 著者:宮本百合子
彼に与えた名誉ある原子科学者としての地位を守って人類の敵となるよりも、その地位を
罷免されて、人類の友たる名誉を守った。人類の社会生活、人類の発展全体について、こ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、在郷軍人会は之を反軍思想で赤化宣伝だと云って大声で怒号し始めた。該新聞社に町田
罷免を迫ったり紙上謝罪を要求したり、果ては該新聞紙不買同盟を決議したりした在郷軍....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
べて、文官高等分限委員会の態度は、何と不見識で軽はずみなことであるか。滝川教授の
罷免という、社会的には輿論の対象となり法制的には疑問の焦点である処の、この困難な....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
りに首相と会見して、政府は機関説否定の声明をする気はないかとか、金森法制局長官を
罷免する考えはないかとか、一木枢府議長に対して何等か手続きを取る心算はないかとか....
「自由主義私見」より 著者:豊島与志雄
後退に反抗するであろう。ナチスの焚書をこの同盟の母体は後退的なものと見、滝川教授
罷免問題をこの同盟の準備委員会は後退的なものと見たと、私は解釈する。或る人々が揶....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
知るがいい! と。今不幸にも私はつまずき、自分の現行を押さえています。さあ解雇し
罷免《ひめん》し放逐して下さい。それが至当です。私には両の腕があります、地を耕し....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
いた。クンベルランドのハンノーヴル驃騎兵《ひょうきへい》は、後に裁《さば》かれて
罷免《ひめん》されることになった連隊長ハッケを頭として、全連隊が混戦の前に手綱を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
いたものを見た。自己が空《むな》しくなり、無用となり、過去の生命から切り離され、
罷免され、崩壊されたのを、彼は感じた。官憲は彼のうちに死滅した。彼はもはや存在の....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
として、斉興が、お為派に加えたような処分はしないとしても――
(役は変えられる、
罷免される――命にも、石高にも別条は無いが――然し、現在の役を誰かに代えられたな....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
った。 二葉亭が官報局を罷めた直接の原因は局長の更任に続いて恩師古川の理由なき
罷免に対する不満であったが、それ以外に何時かは俗吏の圏内を脱して自由の天地に※翔....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
すんで、いらい寸分の油断はないつもりでいた。 ところが、ほどなく、師直は突如、
罷免されて、屏居謹慎を仰せつかってしまった。 ――直義から内々つよく密奏すると....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
入する阿諛的儒者、大奥と表との見えざる穴道を往来する城鼠奸人の輩など、仮借なく、
罷免させた。 着物は、紬じま、袴は唐桟、いつもごつい紀州の田舎好みを、千代田城....