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「羂索〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

羂索の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
博秘密陀羅尼経』には、随心陀羅尼を五万遍誦せば、※女王后を鈎召し得とあり。『不空羂索陀羅尼経』に、緊羯羅《こんがら》童子を使うて、世間の新聞一切報告せしむる方を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぶん煤《すす》け方がひどいものであります。しかしながら、右手に鋭剣をとり、左手に羂索《けんさく》を執り、宝盤山の上に安坐して、叱咤暗鳴《しったあんめい》を現じて....
回想録」より 著者:高村光太郎
そういう意味であの像はなかなかいいと思う。天平の乾漆は概して皆よい。三月堂の不空羂索なども、大らかな堂々とした所があって、お頭も案外写生だけれども美しい。天平の....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
最もいさぎよきものである。 天平盛期となるとまず東大寺三月堂の乾漆の巨像|不空羂索観音があり、雄偉深遠で、しかも写実の真義を極めている。写実はすべての天平仏の....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
三月堂の外観は以前から奈良で最も好きなものの一つであったが、しかし本尊の不空羂索観音をさほどいいものとは思っていなかった。しかるに今日は、あの美しい堂内に歩....