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羅
「羅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
羅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
。のみならず彼は西洋史の中に少くとも彼の迷信には反証に近いものを発見した。それは
羅馬《ローマ》の建国者ロミュルスに乳を与えたものは狼であると言う一節だった。彼は....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
お鈴は彼にこう言われて見ると、黙ってしまうより外はなかった。
「まさかお父さんも
羅両峯《らりょうほう》の画がお芳にわかるとも思っていないんでしょうが。」
重吉....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
るんじゃ、並大抵なお骨折りじゃございますまい。まず当今では、先生がさしずめ日本の
羅貫中《らかんちゅう》というところでございますな――いや、これはとんだ失礼を申し....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
した時は、流れ風に散る神泉苑の桜の葉を頭から浴びて、全く人間と云うよりも、あの智
羅永寿《ちらえいじゅ》の眷属《けんぞく》が、鳶《とび》の翼を法衣《ころも》の下に....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
天才に頗《すこぶ》る敬意を抱《いだ》いている。行年《ぎょうねん》六十の粟野さんは
羅甸《ラテン》語のシイザアを教えていた。今も勿論|英吉利《イギリス》語を始め、い....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ィノは寂しそうに、砂の赤い小径《こみち》を歩きながら、ぼんやり追憶に耽っていた。
羅馬《ロオマ》の大本山《だいほんざん》、リスポアの港、
羅面琴《ラベイカ》の音《ね....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
からすねこ》を飼っていました。ある日その「三太」が「青ペン」のお上《かみ》の一張
羅《いっちょうら》の上へ粗忽《そそう》をしたのです。ところが「青ペン」のお上と言....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
あざやか》な記憶である。彼はその思い出の中に、長蝋燭《ながろうそく》の光を見、伽
羅《きゃら》の油の匂を嗅ぎ、加賀節《かがぶし》の三味線の音《ね》を聞いた。いや、....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
いたものは実際将来の釈迦無二仏《しゃかむにぶつ》だったか、それとも彼の妻の耶輸陀
羅《やすだら》だったか、容易に断定は出来ないかも知れない。
又
悉達....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
。世尊《せそん》さえ成道《じょうどう》される時には、牧牛《ぼくぎゅう》の女難陀婆
羅《むすめなんだばら》の、乳糜《にゅうび》の供養《くよう》を受けられたではないか....
「運」より 著者:芥川竜之介
に詣《まい》っていた連中の中に、背むしの坊主《ぼうず》が一人いて、そいつが何か陀
羅尼《だらに》のようなものを、くどくど誦《ず》していたそうでございます。大方それ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
る。だから十三世紀以前には、少くとも人の視聴を聳《そばだ》たしめる程度に、彼は欧
羅巴《ヨオロッパ》の地をさまよわなかったらしい。所が、千五百五年になると、ボヘミ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
が、これとは別に次のような発見が一八二四年に公表された。フランスのアラゴは良好な
羅針盤を作って、磁針を入れる箱の底に純粋の銅。 そこで、アラゴの考えるには、銅....
「寡婦」より 著者:秋田滋
骨のうえに毛をぺッたりくッつけていた。身体にぴッたり合った年わかい女の猟人たちの
羅紗服には雨が透っていた。彼らはこうして、毎日夕がたになると、身心ともに疲れはて....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
も余計にかけて化粧した。いちばん上等な黒の洋服、といっても、じつは色のあせた一帳
羅だったが、それにブラッシをかけ、若がえらせ、学校にさがっていた壊れた鏡のかけら....