羅紋[語句情報] » 羅紋

「羅紋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

羅紋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
はだの者が多いといったのは事実であるとみえて、そのうち三人の背から腕には、倶利伽羅紋々《くりからもんもん》の勇ましい彫りものが見えました。 しかし、どれにも捜....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
に少しずつ根気よく彫って行くのが法で、いくら焦っても急いでも、半月や一月で倶利迦羅紋々の立派な阿哥さんが無造作に出来上るというわけにも行かないのです。 刺青師....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の梢に短冊の昔を愛する振舞いに至っては、必ずしも歌句の拙きを嗤うを要せぬ、倶利迦羅紋紋の兄哥にもこの風流あるは寧ろ頼もしからずとせんや。 遮莫、這個の風流も梅....
蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
りに異彩を放っていたという生来初めて見た光景に遭遇したのであった。いわゆる倶梨伽羅紋々ふうのものもあったが、そのほかにまたたとえば天狗の面やおかめの面やさいころ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
から、売に来てやるんだと、たんかを切る、深川浜の蛤《はまぐり》町からくる、倶梨伽羅紋々《くりからもんもん》で、チョン髷《まげ》にゆっているというと威勢がいいが、....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
いやがれ!」 グイと睨んで、捨て科白をいったまま、後も見ずに一目散。 倶利迦羅紋々の素ッぱだかが、真昼の太陽に、蛇の皮のように光って、小気味よくも、タッタと....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
仲間に、そんな微量な人情でもあることを気取られるのは、ひどく恥辱だと信じ、倶利伽羅紋々の文身に急所が一ヵ所彫り落ちているような考えで、努めてまる彫の悪人を気どっ....
醤油仏」より 著者:吉川英治
」 「こん畜生」 三公は真っ赤になって、両手をふところに押し込んだ。 倶利迦羅紋々でも見せるのかと思うと、グッと襟を割って、 「その口を忘れるなよ、梅忠じゃ....