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「羅針儀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

羅針儀の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ン君、まだ何にも、見えないのかい」 アクロン号の船長、リンドボーン大佐は、航空羅針儀の面から眼を離すと、背後を振りかえって、爆撃隊長モンストン少佐に声をかけた....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
た。法水は文字盤の細刻を覗き込んで、 「なるほど、これはヴィクトリア朝に流行った羅針儀式ですね」と云ったけれども、それがどことはなしに、失望したような空洞な響を....
光と風と夢」より 著者:中島敦
く信じている…………云々《うんぬん》。 十二月××日 午前中、稜鏡《プリズム》羅針儀を借りて来て仕事にかかる。この器械に私は一八七一年以来触れたことがなく、又....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
れだしました。方向舵が直らないのです。どうしてもだめです」 それは本当だった。羅針儀の針はぶるぶるふるえていた。 「それはそのはずだ」 太刀川青年がケレンコ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
橋に立つ入野一等兵曹は、行手にあたって、ほの明るい光のかたまりを見出した。夜光の羅針儀の蓋をとってみると、その光物は正に西南西の線上にあった。 「おお、あれこそ....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
な縫針、端を噛み切ってある捩巻煙草が一本と、曲った柄の附いた|大形ナイフと、懐中羅針儀と、それから引火奴箱、これだけが入っているだけだったので、私は絶望し始めた....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
よせたり、海軍や商船学校からも借りた。六分儀が三個。経線儀(精確な時計)が二個。羅針儀も、すばらしいものをすえつけた。みな、漁船にはりっぱすぎるものばかりであっ....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
、湾入の方向、毎日の潮流の速度の変化などを、速度計や、ストップウオッチや、磁石式羅針儀を使って綿密な研究をしていたのだそうだった。 ところで、ローリーさんのほ....