美人薄命[語句情報] »
美人薄命
「美人薄命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
美人薄命の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
は、富貴の色もただ好事家《こうずか》の憐れを買うに足らぬほど脆《もろ》いものだ。
美人薄命と云う諺《ことわざ》もあるくらいだからこの女の寿命も容易に保険はつけられ....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
わが不幸のはじめ。また、春夏秋冬つねに裸体にして、とわに無言、やや寒き貌こそ、(
美人薄命、)天のこの冷酷極りなき嫉妬の鞭を、かの高雅なる眼もてきみにそと教えて居....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
方は、絵をかく人に美人にかいてもらえなかったために、あんな運命になったのですね、
美人薄命というのを、裏から行ったようなものですね」 と言いました。 「王昭君は本....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
けているから、 「早く嫁をもたせてタネをとらなくちゃア、山キの後が絶えてしまう。
美人薄命というが、オレがキリョウ好みをしたのが思えば失敗のモトであろう。若い頃は....
「抱茗荷の説」より 著者:山本禾太郎
、君子にとっては異母兄である継子をとても可愛がったということである。文字どおりの
美人薄命であったのか、よはど不仕合せな目に会ってきた人らしく、ことに、父のところ....
「無宿人国記」より 著者:吉川英治
ないで、身を投げたのでございますし、私も、嫁ぐとすぐに良人に死なれて」 もう、
美人薄命が真に近いように、美人は多淫であるという言葉がほんとなら、お里も、その一....
「魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
に賤しまれるかということを彼女は全く知らなかったんだね」 「不幸な人だなあ」 「
美人薄命という言葉がぴったりくるね。唯一の希望である我が子は行方不明になる、その....