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美味しい
「美味しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
美味しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俘囚」より 著者:海野十三
たしの唇の間に挟《はさ》んでくれた。吸っては、吸う。美味《おい》しい。ほんとに、
美味しい。 「おい、大丈夫かい」松永はいつの間にか、あたしの傍《そば》にピッタリ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ばかりあった酒を出す。そしてニュージランドのオクス・タンの缶詰をあける。たいへん
美味しいとよろこんでくれる。この缶詰は半年もあけずに辛抱していたものである。 ◯....
「謡曲仕舞など」より 著者:上村松園
いに違いありません、この点は十分恵まれた土地です。もっとも僻村なのですから格別に
美味しいものとか、贅沢なものとては一つもありませんが、普通一と通りの魚類は売りに....
「塩昆布の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
のもよかろう。塩を加えた昆布の佃煮は、塩でじゃきじゃきする。それまで煮つめるのが
美味しい煮方である。しかし、直火ではなく、湯煎で煮つめるのである。一段と美味く煮....
「日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
は、どこまでも理を料ることで、不自然な無理をしてはいけないのであります。 真に
美味しい料理はどうも付焼刃では出来ません。隣りの奥さんがやられるからちょっとやっ....
「鮪の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
らかといえば、蓋をしない茶漬けの方が香気も高く、熱く、まぐろも熱し過ぎないので、
美味しいのであるが、蓋をする方は、飯がほとびていけない。その上、まぐろが熱し過ぎ....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
の時間だから食べるのではなく、腹が空ったから食べるのでなければ、美味しくはない。
美味しいと思わぬものは、栄養にはならぬ。
美味しいものは必ず栄養になる。 ....
「麺くひ」より 著者:桂三木助
さびの寿司などを出されるとうんざりして仕舞います。その点、蕎麦は田舎は田舎なりに
美味しい蕎麦を出して呉れる時が随分有ります。 昔から関西はうどん、関東は蕎麦と....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
フレックスといって玉蜀黍の沢山入ったパン菓子の暖め立てのものを食べます。なかなか
美味しいものです。 巴里へ行きますと、沢山ある珈琲店で、香り高い珈琲のコップを....
「明石鯛に優る朝鮮の鯛」より 著者:北大路魯山人
身は、自分が今までに味わったことのある明石だいよりは、はるかに――とも言えるほど
美味しいたいであった。 その後も、到るところで、そのたいを飽かず賞味して、感心....
「洗いづくりの世界」より 著者:北大路魯山人
、似通った性質だと見えて、その肉付き、味わい、共に同じようなところがある。強いて
美味しいものとは言えないが、辛子味噌として盛夏三伏の節、たまに食べるのもわるくな....
「塩鮭・塩鱒の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
さけは御飯の上に載せてお茶を注いでもあまり美味い汁は出ないが、ますの方は、とても
美味しい汁が出る。 この汁の美味さは、とてもさけの及ぶところではない。 ただ....
「てんぷらの茶漬け」より 著者:北大路魯山人
残ったてんぷらを生かして食べる方法である。焙るため油がこなれ、香ばしくて、意外に
美味しいものである。材料になるてんぷらが、良質のものでなければ、美味しくならないことは言うまでもない。 (昭和九年)....
「納豆の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
しいやり方ではない。そうして飯の中に入れる納豆の量は、飯の四分の一程度がもっとも
美味しい。納豆は少なきに過ぎては味がわるく、多きに過ぎては口の中でうるさくて食べ....
「海苔の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
になると、大部分青のりであるから、青のりの臭みと味とに満ちている。 ほんとうに
美味しいのりの佃煮が食べたい人は、売りものにろくなものはないから、自前でつくるよ....