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美果
「美果〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
美果の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
友は、僕たちにでなければわからない。所謂あたらしい男だけが味い得るところの天与の
美果である。この清潔の醍醐味が欲しかったら、若き詩人よ、すべからく当道場を御訪問....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
であったのに目を開かせ、心の眠っていたものに夢をさまさせ、女というもの自身のもつ
美果を、自ら耕し養えとの御教えと、美術、文芸を、かくまで盛んに導かせたまいしおん....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
が文化的に不毛の瘠土に注いで肥饒の美田となり、新たに植樹した文明の苗木が成長して
美果を結んだのは争えない。少くも今日の新らしい文芸美術の勃興は当時の欧化熱に負う....
「三国志」より 著者:吉川英治
った。 とはいえ去燕雁来の季節である。洛内の旅舎は忙しい。諸州から秋の新穀鮮菜
美果などおびただしく市にはいってくるし、貢来の絹布や肥馬も輻輳して賑わしい。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
秋は、菊亭殿の息女に目をつけて、言いよっていたが、備前佐々木党の信胤もまた、同じ
美果を狙っていた。で、菊亭殿ではそれを理由にうまく断わった。――すると師秋は一夜....