» 美玉

「美玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

美玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
てはと、彼の潔癖性が、そうさせたものらしい。前髪を立てた、艶々しい髪に包まれた、美玉のような彼の顔は、淡く燈火の光を受けて、刻りを深くし、彫刻のような端麗さを見....
時事雑感」より 著者:寺田寅彦
葬り去るのは赤子の手をねじ上げるよりも容易である。そうしてみがけば輝くべき天下の美玉が塵塚に埋められるのである。これも人間的自然現象の一つでどうにもならないかも....
盈虚」より 著者:中島敦
。 「許せ」と嗄れた声で公は言った。「許せ。」 公は顫える手で身に佩《お》びた美玉をとり外して、己氏の前に差出した。 「これをやるから、どうか、見逃して呉れ。....
弟子」より 著者:中島敦
って顧みぬのは誰よりも自分だと、彼は自ら深く信じていた。 八 「ここに美玉あり。匱《ひつ》に※《おさ》めて蔵《かく》さんか。善賈《ぜんか》を求めて沽《....
十二支考」より 著者:南方熊楠
)、〈その交《つる》むときはすなわち変じて二小蛇と為《な》る、竜の性粗猛にして、美玉|空青《ぐんじょう》を愛《め》づ、喜んで燕肉を嗜む(ローランの『仏国動物俗談....
三国志」より 著者:吉川英治
の若武者が来て、 「おっ、孫君」と、馬を下りて呼んだ。 見れば、姿風秀麗、面は美玉のごとく、年頃も孫策と同じくらいな青年だった。 「やあ、周君か。どうしてここ....
三国志」より 著者:吉川英治
ました。重々拙者の軽率に相違ございません」 「古人|子貢の言葉にもある――ココニ美玉アリ、匱ニオサメテ蔵セリ、善価ヲ求メテ沽ラン哉――と」 「大事にします。これ....
三国志」より 著者:吉川英治
自然に溜ります。これを天漿とよび、また天甘露と称えています。もしそれ、その冷露に美玉の屑末を混じて、朝な朝なご服用あらんか、陛下の寿齢は百|載を加え、御艶もいよ....