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「美術史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

美術史の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
う。」 こう言う伝説を信ずる人はここに引いた文章の示すように今日もまだ芸術家や美術史家の間に残っている。大雅は玉瀾を娶《めと》った時に交合のことを行わなかった....
新生」より 著者:島崎藤村
として心仕度《こころじたく》をしているという便りを独逸《ドイツ》からくれた人には美術史専攻の慶応の留学生がある。セエヌの河岸《かし》にある部屋を去って近く帰朝の....
読書法」より 著者:戸坂潤
は関根氏のブリュンティエールの旧訳をタタいて凹ませたし、小島喜久雄氏は団氏の西洋美術史の訳書のデタラメを手痛く指摘して東大助教授を止めさせて了った。道徳上の善し....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
あるけれども。 そこに Johann Grund という人の絵があった。これは美術史家の筆端にのぼるものでないから、かかる辺土に年を経るのであろうが、僕はその....
さまよえるユダヤ人の手記より」より 著者:寺田寅彦
世界人類の歴史の橋の袂であり、ポール・セザンヌと名づけられた一人の田舎爺は世界の美術史の上の橋の袂である。ニュートン、アインシュタイン、プランク等のした仕事もま....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
、金閣寺も、銀閣寺も、法隆寺も、決して美しいというようなものではない。歴史とか、美術史とか、そういうものと馴れ合いの上で、色々とツジツマを合せてから、ようやく一....
佳日」より 著者:太宰治
ほうの交渉はいっさい小坂氏にお任せする事にした。また媒妁人は、大学で私たちに東洋美術史を教え、大隅君の就職の世話などもして下さった瀬川先生がよろしくはないか、と....
現代美学の危機と映画理論」より 著者:中井正一
ないこと等々にまで日を注がなければならない。 かかる巨大なる複雑な製作主体は、美術史上の大いなる転換となるであろう。そして、美学の上にイニシャティヴをもつに至....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
源的な美の性質を失わない。これの失われる時はその民族が解消する時である。 世界美術史は斯かる民族の美の源泉間に行われる勢力交流の消長に外ならない。或る民族の美....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
に富める漫《そぞろ》に歌麿を思はしむる所あるを知るべし。仏人 Tei-san が美術史に曰く、「国芳の作画は常に活動の気に満ちその描線の甚だ鮮明正確なるしばしば....
審判」より 著者:カフカフランツ
なかったが、ともかく役にたつ程度だった。しかし決定的なことは、Kが前からいくらか美術史の知識を持っているということだった。そのことは、Kがしばらく、もっともただ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
から後三条・白河の御代にわたる頃で、御堂関白道長から、その子宇治関白|頼通の頃、美術史の方でいえば法成寺や宇治の平等院が出来たいわゆる藤原時代の頂上で、文学史の....
」より 著者:神西清
なものはなんの役にも立たない』という考えを離れられなかった。もしいまに誰か俊敏な美術史家の眼に、ブトィガの戸棚と私の橋がとまるようなことがあったら、彼はこう言う....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
女学生上りの一行が、又々隣りの車に乗っているのである。その引率者は京都帝大の日本美術史の先生なのだが、女学生を引率しているのが何か気がとがめたらしく、吾々の処へ....
認識論としての文芸学」より 著者:戸坂潤
を形式的な美的情緒の問題に集中しようとするT・リップス風の偏極や、美学を美術乃至美術史に固有な因縁あるものとする日本帝大的習慣を別とすれば(尤もこうした傾向はい....