群島[語句情報] » 群島

「群島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

群島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
》からたれ下がった索綱《さくこう》の類が風にしなってうなりを立て、アリュウシャン群島近い高緯度の空気は、九月の末とは思われぬほど寒く霜を含んでいた。気負いに気負....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
で西太平洋の制海権を収めると、いよいよ艦隊は、最後の一戦を交える準備として、南洋群島へ引上げ、待機の姿勢を執ることとなった。 その間に、米国側では、どうにかし....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
云わなかったが、ゼルシー島だよ。ジブラルタルから南西へちょっと一千キロ、マデイラ群島中の小さな島だ。ゼルシー島だよ」 「ゼルシー島か。ゼルシー島といえば、メント....
のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
ろを通過し、翌六日には、早やアラビア海に入っていた。 「ソコトラ島とクリアムリア群島との、丁度中間のところへ浮き上るつもりです」 と、金博士が、地図の上を指で....
沈没男」より 著者:海野十三
ろとならず、わざわざ北方スコットランドのそのまた極北のはなれ小島であるオークニー群島へ送りこまれたのは、甚だ心外であった。このスカパフロー湾は、相手国たる独国の....
怪塔王」より 著者:海野十三
は、しきりに潜水艦ホ十九号をよんでいます。 その潜水艦は、そのころちょうど南洋群島附近を巡航中でありましたが、よびだしの無電をうけとったので、すぐさま無電で応....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
が南洋諸島の北側にそって東から西へ流れている潮の流だ。それはやがて、フィリッピン群島にあたって北に向をかえ、わが台湾や流球のそばをとおり、日本海流一名黒潮となる....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
艦隊からの無電! 「吾ガ連合艦隊ハ今ヤ×国艦隊ニ対シテ攻撃ヲ加エントシ、南洋○○群島ノ根拠地ヲ進発、真東ニ向ッテ航行中ナリ。×艦隊ハ既ニハワイパール軍港ヲ出デテ....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
ワイの線を越えて、もっと日本の近海に接近したことがあるんだよ。自信はある。小笠原群島に、われわれの根拠地を見出すことも簡単な仕事だ。東京を海面から襲撃するのも、....
火葬国風景」より 著者:海野十三
たのだ」 「するとここは一体|何処なのだ。日本ではないのだネ」 「そうだ。小笠原群島より、もっと南の方にある無人島なのだ」 「僕の露子はどうした。早く逢わせて呉....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
長グレプニツキーとともに、ベーリング海峡を縦航したるも、十月五日コマンドルスキー群島付近において難破し、十二月八日壊血病にて斃る。その島をベーリング島という)が....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
でも、その切り口を跨いだあたりに奇異な街があるのだ。 そこは、劃然と区切られた群島のようなもので、どこにも橋の影を落さぬ、水というものがない。影は影に接し、水....
麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
する麻つなぎの内職に用いる麻は内地産でない。九分通りはマニラ麻である。フィリピン群島に産する麻のたぐいはすべてマニラ麻の名をもって世界に輸出されている。高谷君が....
西航日録」より 著者:井上円了
八日正午抜錨。これよりマラッカ海峡を一過して、インド洋の東端に出でて、アンダマン群島に沿ってベンガル湾に入る。その間、毎日快晴。涼風船上を払い、暑気大いに減ずる....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
れ。ヤソ昇天日なれども、日本船なれば、船中にて礼拝式を行わず。早朝よりフィリピン群島を望見して進航す。 晴波涼月汽声閑、船向何処影、摩尼拉海呂宋山。 (はれやか....