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群来
「群来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
群来の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鰊漁場」より 著者:島木健作
ホツク海にあって年を経た春鰊は、その頃になると、大群をなして本島の西海岸さして「
群来る」のだ。鰊に従って移動する鴎の群れがまずそれに先行する。空は連日乳白色にか....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
駄賃を出して他人の漁場を使わなければならなくなったのと、北海道第一と言われた鰊の
群来が年々減って行くために、さらぬだに生活の圧迫を感じて来ていた君の家は、親子が....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
江戸鮫が橋まで鮫が来たとは如何《いかが》だが、『塩尻』五三に尾張名古屋下堀川へ鰹
群来した事を記して、漁夫いう日でり久しき時鮫内海に入り諸魚を追うて浜近く来るとあ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
メニア人信ずらく、アララット山の蛇に王種あり、一牝蛇を選んで女王と立つ。外国の蛇
群来り攻むれど、諸蛇脊に女王を負う間は、敵敗れ退く。女王睨めば敵蛇皆力を失う。こ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《うめ》いて静かに狼に近づく。一狼は遁れたが、今一つの狼は樹の幹に飛び上った。猪
群来って中を取り囲むと、狼、群を飛び越ゆる。その時遅くかの時速く、たちまち猪に落....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
は第一は遠島船。第二が讃岐《さぬき》の藍玉船《あいだまぶね》。遠島船にあうと鰹の
群来《くき》が沖へ流れるといって、たいへんに嫌う。藍のほうはむかしから魚には禁物....