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翌年
「翌年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翌年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
そん》の人々にはならずもの扱いをされていたらしい。(註一)母は伝吉を産《う》んだ
翌年、病死してしまったと云うものもある。あるいはまた情夫《じょうふ》の出来たため....
「彼」より 著者:芥川竜之介
どした。
「革命とはつまり社会的なメンスツラチオンと云うことだね。……」
彼は
翌年の七月には岡山《おかやま》の六高《ろっこう》へ入学した。それからかれこれ半年....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
たと云うのですから、やはり半之丞らしいのには違いないのですが。
「な」の字さんは
翌年《よくとし》の夏にも半之丞と遊ぶことを考えていたそうです。が、それは不幸にも....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
ぬ。その三年ののちは、さすがに八方|塞《ふさ》がりて、融通の道も絶えなむとせり。
翌年の初夏金沢の招魂祭を当て込みて、白糸の水芸は興行せられたりき。渠は例の美しき....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
た釈尊の使者本化上行だという自覚を公表せられ、日本の大国難である弘安の役の終った
翌年に亡くなられました。 そして日蓮聖人は将来に対する重大な予言をしております....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
し。 不忍へ渡す橋は、玉の欄干を築いて、全山の樹立は真白である。 これは――
翌年の二月、末の七日の朝の大雪であった。―― 昨夜、宵のしとしと雨が、初夜過ぎ....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
ねえ。」 お貞は苦々しげに打笑みたり。 「妙なものがころがり出してしまってさ、
翌年の十月のことなのよ。」 と言懸けてお貞はもの案じ顔に見えたりしが、 「そう....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
は顔を見合せました。」 三十五 「私はまた…… (もう一度は、その
翌年、やっぱり春の、正午少し後った頃、公園の見晴しで、花の中から町中の桜を視めて....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
れは車屋の二階のささやかな借間であった。一八〇九年にはウエーマウス町に移り、その
翌年にジェームスは死んだ。後家さんのマーガレットは下宿人を置いて暮しを立てておっ....
「寡婦」より 著者:秋田滋
ものとばッかり思っていたのです。 秋になるとその少年は寄宿舎に入れられました。
翌年の夏にその少年が帰って来た時には、私はほかの男と婚約をしておりました。その子....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
費の幾分を割いて、一所に連れて出てもらいたかったので。…… ――父のなくなった
翌年、祖母と二人、その日の糧にも困んでいた折から。 何、ところが、大学生も、御....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
残らず持出すという評判な祭をしたもんですッさ。 私が勝山に伺うようになりました
翌年、一昨年ですな。 三月三日の晩、全焼にあいなすった。」といいかけて、愛吉は....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
った時には、今つとめている社に入ったばかりなので、夏休をとる訳にも行かなかった。
翌年の二月には、再び太平洋を渡っていた。 だが雨飾山ばかりは、不思議に印象に残....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
島でじっとしていることに耐えられなくなり、滞在わずか数ヵ月で東京に舞いもどった。
翌年徴兵検査でまた三宅島へ帰ったが、この時はわざわざ東京から憲兵が一人私を尾行し....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
査法(場合によりスチルリング氏検査表)を使用すべきことが提議されました。またその
翌年北米合衆国のジョンス・ホプキンス大学のクラークという女のドクトルが「色盲の石....