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習い
「習い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
習いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
僕はいつも日暮れがたになると、この部屋にチャックやバッグを迎え、河童の言葉を
習いました。いや、彼らばかりではありません。特別保護住民だった僕にだれも皆好奇心....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
のすけ》は眉をのべて、これも書見に倦《う》んだのか、書物を伏せた膝の上へ、指で手
習いをしていた吉田忠左衛門に、火鉢のこちらから声をかけた。
「今日《きょう》は余....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
だしい人々の生活とを見た。真夏の日の午《ひる》すぎ、やけた砂を踏みながら、水泳を
習いに行く通りすがりに、嗅《か》ぐともなく嗅いだ河《かわ》の水のにおいも、今では....
「星座」より 著者:有島武郎
はいはいといっていなければならぬ辛らさ。月日は経ったけれども、小学校で少しばかり
習い覚えた文字すら忘れがちになるのに、そこのお嬢さんたちが裕《ゆた》かに勉強して....
「海異記」より 著者:泉鏡花
たり、つづれさしたり、はりものしたり、松葉で乾物をあぶりもして、寂しく今日を送る
習い。 浪の音には馴れた身も、鶏の音に驚きて、児と添臥の夢を破り、門引きあけて....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
、まずこっちへ寄らしゃれ。ええ、今の謡の、気組みと、その形。教えも教えた、さて、
習いも習うたの。 こうまでこれを教うるものは、四国の果にも他にはあるまい。あら....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
お学問の力をもってお導き下さりょうか。 さりとて痩せたれども与五郎、科や、振は
習いませぬぞよ。師は心にある。目にある、胸にある…… 近々とお姿を見、影を去っ....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
に着かない、で、三度の食も欲くなくなる。 ところが、親が蒔絵職。小児の時から見
習いで絵心があったので、ノオトブックへ鉛筆で、まず、その最初の眉間割を描いたのが....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
時代に受けた私の教育というのは大体そんなもので、馬術は後に三浦家へ嫁入りしてから
習いました。最初私は馬に乗るのが厭でございましたが、良人から『女子でもそれ位の事....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
も出来、同僚の政治談も面白く、米国のある大学者も活版職より出たり、必竟学問を字を
習い書を読む上にのみ求めんとせしは我が誤ちなりし、造化至妙の人世という活学校に入....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
を添えた。 「うまいなあ、大野木夫人。」 「知らない。――このくらいな絵は学校で
習います。同行二人――あとは、あなた書いて下さいな。」 「御意のままです、畏まっ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
歌が好で、今でもちょいちょい、加茂川ン許へお通いだから、梅岡さんに、――私も歌が
習いたい、紅葉の盛り、上野をおひろいのおともをしながら、お師匠さんへ、奥様から、....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
筋に学びなば 昔の人にや劣るべき 古来山河の秀でたる 国は偉人のある
習い....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
に、(顎の骨にて手を傷つけらるるを恐れ、鱸をおさえるには、皆雑巾を被せておさえる
習いなり)ずとんと、風を切って一つ跳ねるが最後、苫を突きぬいて、川中へ飛び込んで....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
玄関の前に大きいポスターを掲げたり、宣伝用の自動車を並べたりしていた。僕の水泳を
習いに行った「日本遊泳協会」は丁度、この河岸にあったものである。僕はいつか何かの....