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習慣性
「習慣性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
習慣性の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
ね」と尋ねてくれなかったのを、今では残念に思ってる。食った事が少いから、今までの
習慣性で、「食わないでも好い」と答えるか、それとも、たまさかに有りつけるかも知れ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の集積に外ならないのだ……すなわち、その先祖代々が体験して来た、千万無量の心理的
習慣性のあらわれが、脳髄の反射交感作用によって統一されてお互いに調和を保ち合いつ....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ちには普遍的でなくて全く個人的なものが時々出現し、そうしてそれが一度現われだすと
習慣性を帯びて来て、何度となく同じ一巻の中にさえも現われ、また特にその後に作る他....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ったのは、うつらうつらでもここまで来てみれば、さすがに素通りはできない――という
習慣性に駆《か》られたようなものでしょう。それとも、敵に後ろを見せるのが癪だ、と....
「狐狗狸の話」より 著者:田中貢太郎
それは、 一、三本足の装置が動揺し易きこと 二、動物の常性として手の動揺を伝える
習慣性の規則に因って回転を助くること 三、心性の自動作用と刺戟に応じて起る無意識....
「妖怪学」より 著者:井上円了
とあるときは、またいくたの動揺を増すに至るべし。かつ、ひとたび回転したるものは、
習慣性の規則に従ってますます回転せんとするの勢いあり。別して、衆人の力再三重ねて....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
るときは、またいくたの動揺を増すに至るべし。かくして、ひとたび回転したるものは、
習慣性の規則に従って永く回転せんとするの勢いを生ず。別して衆人の力、再三重ねてこ....
「霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
」にはこれを超越した。そこに義の人ができる。しかしながら因襲的道徳に鋳られし者が
習慣性によって壕の埋め草となり蹄の塵となるのは豕が丸焼きにされて食卓に上るのと択....