翠巒[語句情報] »
翠巒
「翠巒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翠巒の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鯉魚」より 著者:岡本かの子
してあります。寺の前がすぐ大堰川の流で「梵鐘《ぼんしょう》は清波を潜《くぐ》って
翠巒《すいらん》に響《ひび》く」という涼《すず》しい詩偈《しげ》そのままの境域で....
「癩」より 著者:島木健作
った。太田は柿色《かきいろ》の囚衣を青い囚衣に着替えると、小さな連絡船に乗って、
翠巒《すいらん》のおのずから溶けて流れ出たかと思われるような夏の朝の瀬戸内海を渡....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
殿のすだれを捲かせて、時めく公卿らしく、大容に坐っていた。川をへだてた東山一帯の
翠巒が廂にせまるほどだった。――座にはさきに来ていた客がいて、 「ほ」 義貞と....