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「翠帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

翠帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
なかった。そこでこの奇妙な新婦新郎は、誰も知らない秘密に更に快い興奮を加えつつ、翠帳紅閨に枕を並べて比翼連理の語らいに夜の短かさを嘆ずることとはなった。 ヒル....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
抜けてふとここへ顕れたが、坂下に大川一つ、橋を向うへ越すと、山を屏風に繞らした、翠帳紅閨の衢がある。おなじ時に祭だから、宵から、その軒、格子先を練廻って、ここに....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
行三人には、目に留めさせるまでもなければ、念頭に置かせる要もない。 「あれが仮に翠帳における言語にして見ろ。われわれが、もとの人間の形を備えて、ここを歩行いてい....