翰墨[語句情報] »
翰墨
「翰墨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翰墨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
かで委しく書かれている筈である。)その後私たちは、毎月一回、青楓氏の仮寓に集って
翰墨の遊びをするようになった。その常連は、私の外には、経済学部の河田博士と文学部....
「連環記」より 著者:幸田露伴
して、山野を馳駆して快い汗をかくか、天潤いて雨静かな日は明窓|浄几香炉詩巻、吟詠
翰墨の遊びをして性情を頤養するとかいう風に、心ゆくばかり自由安適な生活を楽んでい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ともかく墨のついたものに一心に見惚れているくらいだから、この甲士の眼には、多少|
翰墨《かんぼく》の修養があったものに相違ない。 「これこそ、わが主人三斎公にお目....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
又信じてもよいのであるが――七歳頃から詩作したらしい。 「往昔十四五、出デテ遊ブ
翰墨場、斯文崔魏ノ徒、我ヲ以テ班揚ニ比ス、七齡思ヒ即チ壮、九齡大字ヲ書シ、作有ツ....
「三国志」より 著者:吉川英治
か」 玄徳は、思いつめて、騎の鞍をおろし、その鞍に結びつけてある旅具の中から、
翰墨と筆を取りだして、母へ便りを書きはじめた。 駒に水を飼って、休んでいた兵た....
「三国志」より 著者:吉川英治
うことは聞かぬ。不肖孔明もまた、区々たる筆硯のあいだに、白を論じ黒を評し、無用の
翰墨と貴重の日を費やすようなことは、その任でない」 「こは、聞き捨てにならぬこと....