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老嫗
「老嫗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老嫗の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
うりひめ》の咄《はなし》の異態と見える。「今江戸の小児多くはこの話を知らず、老父
老嫗あり、老父は柴を苅りに山に行き
老嫗は洗濯に川へ行きたりしに、瓜流れ来りければ....
「草枕」より 著者:夏目漱石
い切りよく通り抜けた前山《ぜんざん》の一角《いっかく》は、未練もなく晴れ尽して、
老嫗《ろうう》の指さす方《かた》に※※《さんがん》と、あら削《けず》りの柱のごと....
「賈后と小吏」より 著者:田中貢太郎
ける者があった。青年はどうした人だろうと思ってその方に眼をやった。そこには白髪の
老嫗が立っていた。
老嫗は穏やかなゆとりのある詞で言った。 「突然、こんなことを申....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《ゴルズン・バウ》』初版一巻一二六頁)。『西湖志』に、銭武粛王の宮中夜番を勤むる
老嫗が、一夜大蜥蜴燈の油を吸い竭《つ》くしたちまち消失するを見、異《あやし》んで....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
作ですから、これから申し上げるのは、単にその片鱗に過ぎないものと御承知ください」
老嫗の妖 清の乾隆二十年、都で小児が生まれると、驚風(脳膜炎)にかかってたちま....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
、ならば美人局、げうち、板の間|※如律令と唱えて谷川に流し捨るがよいとの事、憎や
老嫗の癖に我を嬲らるゝとは知ながら、貴君の御足を止度さ故に良事教られしよう覚て馬....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
》の言葉が、胸中の琴線《きんせん》に触れて、涙《なみだ》の源泉を突くことがある。
老嫗《ろうおう》の一口噺《ひとくちばなし》が一生涯の基《もとい》を固《かた》めた....